くらし SG第57回 日本選手権オートレース開催記念 特別対談(1)

飯塚市副市長 久世 賢治×オートレーサー 有吉 辰也
司会:RUKA

司会:10月29日から11月3日まで6日間に渡って、飯塚オートレース場で開催される日本選手権オートレースは、SGレースの中でも最も歴史が古く、格式ある大会です。飯塚オートでは、今回3年ぶりの開催となりますが、市としての期待や意気込みをお聞かせください。
久世副市長:日本選手権という最高峰のレースを、ここ飯塚市で迎えられることを大変うれしく思っております。全国から一流の選手たちが集まるこの大会は、市としても一大イベントですし、地域活性化の意味でも大きな意義がございます。

■飯塚のエースとして地元開催のSGに臨む心境はいかがですか?
有吉選手:日本選手権というのは、選手になった時から、優勝を目指している大会ですし、その上、地元開催となれば、より気合の入る大会ですね。
司会:飯塚所属の選手がこの大会を制したのは、これまでにわずか3人。第5回の二田水潤太郎さん、第33回の浦田信輔選手、そして田中茂選手が第38回、40回で優勝しています。その意味でも、現、飯塚ナンバーワンの有吉選手には地元の大きな期待がかかっているかと思います。
有吉選手:自分も何回かチャンスはあったのですが、なかなか手が届かないレースでした。もともと自分はスタートを売りにして、上位の選手になっていったんですけど、そのスタートがカギである日本選手権で優勝できないというのは、くやしさというか「何でだろう」というのはずっとあって、それだけ単純そうで難しいレースなんだなということを痛感しています。
司会:いま、スタートのお話をいただきましたが、全レースがオープンレース(選手が全員同じ位置からスタートするレース)じゃないですか。有吉選手はオープンレースに対して、どんな印象をお持ちですか?
有吉選手:ほぼスタートに集中できるレースなので、個人的にはすごく好きです。
司会:ちなみに、何枠がスタートを切りやすいですか?
有吉選手:本当は内側の1枠がいいんでしょうけど、小心者なんで真ん中ぐらいがちょうどいいかもしれません(笑)。
司会:そうなんですか(笑)? 枠番選択だと真ん中を選びますか?
有吉選手:そうですね。切れているときでも自信を持って1枠を選べないので、やっぱり真ん中を選んでしまいます。
久世副市長:1枠はスタートを切り損なったら厳しいですもんね。有吉選手は外枠からも早いので。
有吉選手:多分「気持ち」なんだと思います。スタートラインについたときに、真ん中から外ぐらいの方がちょっと気が楽なんです。そうなると、いいスタートが切れたりするタイプかと。
司会:自信を持って1枠を選ぶのかなと思っていました。
有吉選手:でも、今ならちょっと分からないです。もし優勝戦になって1枠を選べるのなら、取りに行くかもしれません。

■日本選手権初制覇に向けて、地元ならではの強みはありますか?
有吉選手:今は遠征に行くことも多いので、昔ほど地元の強みというものは具体的にはなくなってきたかなと思います。でも、最大の強みは、やっぱり「地元」というところと、地元に勝ってほしいというお客さまがたくさん来てくれると思うので、精神的な面で有利なのかなと思います。
司会:地元のお客さまがたくさん観に来ていただいて応援されると、やっぱり違いますか?
有吉選手:気持ちの入り方が他場とは違うので、そこが一番の強みだと思います。
司会:副市長も地元の選手が優勝すると、やっぱりうれしいですか?
久世副市長:オートレースは特にそれが強いんじゃないでしょうか。ロッカー制というのがあって、地元の選手が活躍すると非常にうれしいし、特に表彰式で優勝パネルを地元選手に渡せるとうれしいです。長田稚也選手が初めてダイヤモンドレースで優勝したときに涙しているのを見ると、こっちもグッと来ますし、それがオートレースのいいところじゃないでしょうか。今回、この日本選手権で飯塚の選手が活躍してくれたら、おそらくスタンドも盛り上がるでしょう。
司会:そうですね。そして、メインスタンドが新しくなって初のSG開催ですね。
有吉選手:お客さまもいっぱい入ってくれるでしょうから、選手もより一層気合が入ると思います。
久世副市長:お客さまもだんだん増えていて、若い人や家族連れも多いです。小さい子どもが「有吉〜」と言ってくれていますからね。ああいうのを見ると、やっぱりうれしくなります。
司会:私も、メインスタンドがオープンしたとき、スタンドから見たんですけど、すごく見やすくて快適で、選手への声援も飛び交っていて、すごくいい環境だなと思いました。ぜひたくさんの方にご来場いただきたいと思います。
司会:3年前の飯塚開催ではナイターでしたが、今回は昼間の開催です。そこの違いはいかがですか?
有吉選手:日本選手権に限っては、0メートルオープンで、実力が接近しているレースなので、そこはあまり変わらないかと思います。エンジンの調整でいうと、昼の方がやりやすいのかなと思います。
司会:日本選手権、どのようなレースにしていきたいですか?
有吉選手:誰も抜かずに勝ちたいです。
司会:スタート行ってそのまま!ですね。