- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県田川市
- 広報紙名 : 広報たがわ 令和7年12月1日号
令和6年度の市の決算を報告します。
みなさんが納めた税金などがどのように使われたのか。市の財政がどのような状態なのか。
決算を分析して解説します。
◆一般会計決算の概要
令和6年度は、市独自の子育て・経済支援対策として、市内小中学校の学校給食費の無償化を開始し、さらに、中学生までとしていた医療費の無償化の対象範囲を、高校生世代まで拡大しました。
また、DX分野では、行政サービスをより身近で便利にする「フロントヤード改革」に取り組み、「書かない・待たない窓口サービス」を始めたほか、子ども向けのプログラミング教室の開催や高齢者に対するスマートフォン購入助成など、さまざまなデジタル関連施策を実施しました。
決算額としては、歳入は前年度から6.6%増加して358億7千530万円、歳出は前年度から7.6%増加して352億5千672万円でした。
歳入から歳出を差し引いた額(形式収支)は6億1千859万円。この金額から、令和6年度に完了せず令和7年度に引き続いて行うことになった事業(繰越事業)に充てる3億4千351万円を差し引いた額(実質収支)は、2億7千507万円で、黒字決算となりました。
しかし、新中学校の建設事業など、多くの市債(いわゆる借金)を活用しながら実施してきた事業もあるため、今後、公債費(借金の支払い)など、財政負担の増加が見込まれます。
市民のみなさんの生活を守るためには、財政の引き締めが必要不可欠。行財政改革や歳入確保対策などに継続して取り組みます。

◆市の借金[市債]316億2,321万円
令和5年度末残高:309億478万円
前年度比+2.3%
市債とは、施設整備や災害復旧事業などのために長期的に借り入れる市の借金のことです。市債の返済は、複数年かけて分割で支払うため、その年度の支払額を抑制することができます。さらに、一定期間返済が続くため、現世代の住民と将来その施設を利用する後世代との間で負担を分けることができます。190億5,640万円は国からの支援(地方交付税)で賄われるため、市が実際に負担する金額は125億6,681万円です。
◆市の貯金[基金]162億8,886万円
令和5年度末残高:166億1,026万円
前年度比-1.9%
基金とは、市の貯金のことです。本市には、財政調整基金・減債基金に加え、特定の目的を持った基金が22(一般会計)あります。令和6年度は、財源不足を補うために財政調整基金から2億円を使いましたが、最終的に黒字決算となりました。黒字額のうち、1.5億円は令和7年度に財政調整基金に積み立てます。
◆国が全国一律で定めている自治体の財政状況を表す健全化判断比率は基準値以下
健全化判断比率は、市立病院などを含めた市全体の財政状況を明らかにするものです。本市は基準値を大きく下回っており、令和6年度決算の財政状況は、健全化判断比率の指標で見ると健全な状態です。


◆財政力指数 0.429
前年度比-0.001ポイント
市税などのお金で、行政運営に必要な経費をどのくらい賄えているかを示す指標。1を下回るほど、毎年必要なお金を市だけで調達できず、国からの支援(地方交付税)無しでは資金のやり繰りが難しい状態であることを意味します。令和6年度は、前年度とほぼ同じ水準であり、国からの支援に大きく頼ったままです。
◆経常収支比率 97.4%
前年度比-1.0ポイント
毎年収入するお金が、毎年使う費用にどの程度使われたかを示す指標。100%に近づくほど、毎年の収入のほとんどが毎年必要な費用に使われ、臨時的に使えるお金の余裕がなく、財政が硬直化していることを意味します。令和6年度は、97.4%となり、2年連続で改善しましたが、依然として、100%に近い値であり、財政の硬直化が進んでいるといえます。
