- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県田川市
- 広報紙名 : 広報たがわ 令和7年10月1日号
2025年10月1日発行
■ゆめっせフェスタ2025を開催しました
令和7年6月21日(土)、田川青少年文化ホールで「ゆめっせフェスタ2025」を開催しました。
講師には、立命館大学名誉教授の津止正敏さんをお迎えして「男性が介護するということ-ケアとジェンダーの視点から-」というテーマで講演をしていただき、約200人が参加しました。
津止さんは立命館大学大学院社会学研究科修士課程修了後、京都市社会福祉協議会(地域福祉部長、ボランティア情報センター長)を経て平成13年4月より立命館大学教授、そして平成31年4月より立命館大学名誉教授でいらっしゃいます。平成21年3月に「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」を発足させ、事務局長を務めていらっしゃいます。
また、今年度はオープニングとして田川ユースウインドアンサンブル有志による演奏会を開催しました。ゆめっせフェスタ参加者からは「田川ユースウインドアンサンブルの素晴らしい音楽がきけて、~中略~とても良い時間が過ごせました」「講演もアンサンブルもとても良かった」「オープニングとても良かったです」と、大変好評でした。
◇参加者の声
・男性を縛るケア規範がこんなにも男性介護の障壁になっているとは知らなかった。時間はかかるだろうが、少しでも早く男性による介護が一般的なことと認識されることを望みます。
・「男だから泣いてはいけない」というような簡単に弱音をはけない状況が男性介護者を縛っていることが分かった。男女関係なく介護者がひとりで抱え込まないですむように、相談しやすい環境をつくっていくことが重要だと考えた。
・介護の困難さを少しでも軽くするためには、SOSを発しやすい環境づくりや弱さをさらけ出すコミュニティづくりが大切だというお話がとても心に残りました。
■事業所を対象とした男女共同参画に関するアンケート調査結果報告
◆調査概要
「田川市男女共同参画推進条例」第6条※に基づき、事業所における男女共同参画推進状況を把握するため、本市の競争入札参加資格審査申請を希望する事業所を対象に、平成25年度から2年を1クールに行っています。現状や課題を把握し、今後の男女共同参画の推進に反映させることを目的としたアンケート調査です。今回(令和5・6年度実施)のアンケート調査の提出事業所数は377社で、うち市内事業所数は40社でした。調査結果の一部をご紹介します。
※第6条:事業者は、その事業活動に関し、基本理念にのっとり、男女共同参画の推進に積極的に取り組むとともに、市が実施する男女共同参画の推進に関する施策に協力するよう努めなければならない。
◇育児・介護休業制度の整備状況
(単位:事業所)

全体の事業所では、育児休業、介護休業ともに「就業規則に明記している」割合と「別に規則を定めている」割合をあわせると、9割を超えています。一方、市内の事業所では合算割合が、育児休業で8割弱、介護休業で7割半と、以前より改善している状況が見られました。
◇育児・介護休業等の取得者数
(単位:事業所)

全体の事業所では、取得者数はこれまでと同様に女性より男性の方が低い状況ですが、差は以前より小さくなっています。市内の事業所では、男性の育児休業と女性の子の看護休暇の取得者はいませんでした。
◇就業と育児・介護の両立支援措置
(単位:事業所)

全体の事業所の方が、市内の事業所に比べ措置をしている割合は高いですが、「託児施設の設置等」は市内の事業所の方が高くなっています。
