- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県田川市
- 広報紙名 : 広報たがわ 令和7年10月1日号
■[男女共同参画研修会]性別にこだわらない見方とは?
アンコンシャス・バイアスを乗り越えるために
講師:倉富史枝(くらとみふみえ)さん
NPO法人福岡ジェンダー研究所 理事兼研究員
アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)とは、自分自身が気づいていない「ものの見方や捉え方のゆがみ・偏り」のことをいいます。
本市では、令和4年3月に策定した第2次田川市男女共同参画プラン後期計画の新しい事業である「アンコンシャス・バイアスの解消に向けた取組の推進」の取組の一環として、アンコンシャス・バイアスに関する理解を深めるために、令和7年2月20日(木)に男女共同参画研修会を開催しました。講師には、倉富史枝さん(NPO法人福岡ジェンダー研究所理事兼研究員)をお迎えして「性別にこだわらない見方とは?~アンコンシャス・バイアスを乗り越えるために~」というテーマで講演をしていただき、22人が参加しました。
倉富さんには、用語の説明から丁寧にわかりやすく話をしていただき、アンコンシャス・バイアスについて日頃から意識化することや、自分の言動について立ち止まって考えることなどのアドバイスをいただきました。また、随所にグループで意見交換を行う時間があったため、楽しく学ぶことができました。
◇参加者の声
・普段の生活で自分の言動が性差別につながるかもしれないという事に気付かされた。特に好意的性差別になっていないかなど自分の言動に気を付けたいと思う。
・アンコンシャスであるだけに気付かない、自分で意識的に改めることの困難さを理解できた。
・自分の中に潜んでいる潜在意識を再度見つめ直したいと思う。
■男女共同参画出前講座募集中
田川市男女共同参画センターでは、市民のみなさんに楽しく男女共同参画について学んでいただくために、出前講座を実施しています。これまで福岡県立大学などで、男女共同参画の現状やLGBTQについての講座を開催してきました。参加者からは「ジェンダーについての理解が深まった」「男女間格差は社会の中ではまだまだ平等にはほど遠く、日本は特に厳しいという現実を毎回この講座で知らされています」などの感想をいただいています。ぜひ、地域やサークルの学習会や職場の研修などに気軽に利用してください。
◇テーマ(例)
『男女共同参画ってなに? なぜ必要?』
『イクメン、イクボスって?』
『ワークライフバランスについて知りたい!』
『固定的性別役割分担意識って?』など
講師:田川市男女共同参画センター長
対象:田川市に在住・通勤・通学している概ね10人以上の団体
日時:平日9時~21時の2時間以内
場所:田川市内。会場は申し込まれた団体で準備してください。
申込み:受講希望日の1か月前までに、田川市男女共同参画センターへご連絡ください。なお、人数、日時については、上記に当てはまらなくても対応できますので、ご相談ください。別の会議などと組み合わせたミニ講座も開催できます。
※出前講座の実施は、地域貢献活動評価項目の対象です。
■ゆめっせ男性の料理教室を開催しました
福智町教育委員会学校教育課学校給食係の三浦俊祐(みうらしゅんすけ)さんを講師に迎え、令和7年2月26日に田川市民会館の調理実習室で、市内在住・在勤の18歳以上の男性を対象に「ゆめっせ男性の料理教室」を開催しました。
参加者15人が『とろーり卵のヤンニョム豚丼、いんげんとパプリカのねり胡麻和え、小松菜とひき肉のトロトロスープ』を作りました。参加者は、食材の切り方や味付けに苦戦しながらも協力し、普段の家事・育児について話が弾んでいる様子でした。
料理を通して家族が互いに協力し、尊重し合う一助となったのではないかと思います。
◇作ったのはこちら!
※写真は本紙20ページをご覧ください
◇参加者の声
・料理を通して人とのつながりができたのがうれしかった。
・再度家で料理します。
■『働きたい女性』を応援します! 女性のための就職支援相談
「ブランクがあるので就職に不安が…」「子育て中で希望に合った求人が見つからない…」そのようなお悩みをお持ちの方、田川市男女共同参画センターゆめっせで相談してみませんか?『福岡県ママと女性の就業支援センター』の専門コーディネーターが就職まできめ細やかな支援を行います。
◇支援内容
求人情報の紹介、託児・保育の情報の提供、履歴書の書き方、面接の練習・同行などを行っています。気軽に問い合わせください。
◆定例相談
日時:毎月第1木曜日 13時~15時30分 ※祝日は除く
◆随時相談
日時:予約をいただいてから決定します。
※詳しくは、電話か『働きたい女性応援サイト』をご覧ください。
◎登録・相談利用無料!
問合せ:
・田川市男女共同参画センターゆめっせ
【電話】85-7134
・福岡県ママと女性の就業支援センター 筑豊エリア
【電話】0948-22-1681
■編集後記
なかなか改善しない我が国の男女間格差(ジェンダーギャップ)、全てが同等になるまでには123年から134年かかると言われています。7月にあった参議院選では、女性議員割合が過去最高となりましたが、全体の国会議員比率から見ると、まだ僅かな上昇です。男女間格差解消には、社会全体で意識、行動を変えていくことが求められています。私たち一人ひとりが、無意識の偏見や思い込みに気づき、決めつけない考え方や行動をしたいものです。(柳)
編集・発行:田川市男女共同参画センター
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