くらし ふらっと

「ふらっと」には、男女の差別がなくなり、処遇的にも、社会的にも均衡な、フラットな状態を目指すという意味をこめています。

■4月は「若年層の性暴力被害予防月間」です
近年、若年層を中心に性暴力などの被害や、本人の意に反してAV(アダルトビデオ)への出演を強要される問題が発生しています。性犯罪・性暴力は、被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為であり、長期にわたり心身に重大な悪影響を及ぼします。
特に、年度の始まりは進学や就職に伴い、若者の生活環境が大きく変化する時期で、こうした被害に遭う危険性が高まります。
被害者は何も悪くありません。悪いのは加害者です。

■人身取引(トラフィッキング)とは
女性や子どもをはじめとした弱い立場にある人を、暴力や脅迫、誘拐、詐欺などの手段によって支配下に置いたり、引き渡したりして、売春や性的サービス、労働の強要などで搾取する犯罪です。
人身取引は、遠い世界の話ではなく日本でも起きていて、居場所のない10代・20代の若者や子どもたちが性犯罪に巻き込まれるケースが増えています。
・ツケを回収するため、客に性風俗の仕事を紹介する
・援助交際で児童にわいせつな行為をさせる
・家出した子どもをわいせつ目的で自宅に連れ込む
・SNSで言葉巧みに性的な写真を送信させ「ばらまくぞ」などと脅し、売春をさせる
これらは、自己責任ではなく社会の問題です。大切な子どもたちが被害者にならないために、日頃から次のことを意識しましょう。

■境界線を尊重しましょう
境界線とは、自分と他人は違う存在だと区別するもので、「バウンダリー」ともいいます。境界線を引くことは、自分と相手を隔てるものではなく、お互いが安心して過ごすことができる距離を保つことです。
境界線は親子でも存在します。親が子を一人の存在として認め、お互いに尊重し合う関係を築くことで、子どもたちは信用できる人とそうでない人との距離感を知り、危険なことから身を守ることができるようになります。
誰かに自分の境界線を越えられそうになったら「イヤと言っていい」「逃げてもいい」「信頼できる人に相談してほしい」と子どもたちに伝えてください。優しい顔をして近寄ってくる犯罪者から子どもたちを守りましょう。

4月16日(水)まで、サンコア(1階ロビー)で啓発展示を行っています。ぜひ見に来てください。

■相談先の案内
あなたや周りの人が性暴力の被害を受けたら、一人で抱え込まずに相談してください。
・性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター【電話】♯8891「はやくワンストップ」
・性暴力被害者支援センター・ふくおか【電話】092-409-8100

出典:内閣府ホームページ
【URL】https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/old_poster.html

問合せ:男女共同参画推進室
【電話】65-7051