くらし 私のたざいふ

大阪大谷大学文学部歴史文化学科
特任教授
狭川(さがわ)真一(しんいち)さん

奈良市の出身ですが、縁あって1983年4月から1999年3月まで太宰府市役所に文化財の専門職員として勤務し、市内各所の発掘調査を担当しました。大きな発見は大宰府の朱雀大路を初めて確認したこと。さらに大宰府条坊跡を数多く調査し、遺跡からみた古代都市復原の第一歩を刻めたことは大きな成果となりました。その後は佐野地区土地区画整理事業に伴う発掘調査を主に担当し、94年頃からは太宰府市文化ふれあい館の設計に関する文化財サイドの担当者に指名され、市民も職員も使いやすい文化施設になるよう議論し、工夫したことを思い出します。今はこれらの経験を活かして、大学で考古学や博物館学を教えています。
16年間の在籍中、大事な仕事をいくつも任せていただき、社会人として大きく成長することができたのは、一緒に仕事をしてくださった多くの方々のおかげであり感謝しかありません。太宰府市は私にとって、時間も距離も超越した大事なだいじな故郷です。