くらし 楠(くす)の記

7月の定例人事異動は事実上市長として最後の人事となりました。この機会に幹部職員や異動対象者に私の思いの丈を述べました。
私も銀行員として最初の辞令でその日のうちに東京から大阪に移動し、慣れない新天地に馴染めず1年5か月で退職を選びました。
そうした経験からも辞令の重みは重々認識しており、最終人事権者として私なりに毎回悩み抜きながら人事を行って来たところです。
一方、全ての職員の適性や評価、意欲、先輩や同僚との相性などを見極め決定出来ていたかと問われれば忸怩たるものがあります。
そして何より、私がトップにいることで意欲をなくしたり能力を発揮出来ずにいたとすれば申し訳ないと率直に詫びたところです。
私が退くことで意欲を取り戻し本来の能力を発揮出来る人材も少なからずいる筈です。今回の決断の大きな要因の一つと言えます。

太宰府市長
楠田 大蔵