くらし マイナス2℃をめざす(2)

■暑さを和らげる
▽方法1 体温を適切に下げる
《食生活を改善する》
暑い夏には、そうめんやアイスクリームなど冷たいものが食べたくなりますが、摂り過ぎると胃腸の働きが弱まり食欲不振につながります。夏野菜にはビタミン・ミネラル・水分が多く含まれ、脱水予防に効果的です。1日3食しっかり食事をとることは、脱水予防のためにも大切です。

《熱を体にためない》
人は体を動かすと体内で熱が作られて体温が上昇します。そして汗をかき空気中に熱を逃がして体温を調節しています。しかし、湿度が高くて暑い日は、体温調節がうまくいかず、体に熱がこもるおそれがあります。
[できること]
・通気性、吸湿性、速乾性の優れた服装をする。
・氷や冷たいタオルで首の周り、脇の下、足の付け根を冷やす。
・日傘や帽子で暑さを和らげましょう。

《ミストシャワーを浴びる》
本市では市民や観光客参拝客の生命を災害級の暑さから守るためにミストシャワーを購入し、事業者の協力のもと太宰府天満宮参道周辺に設置しました。視覚的に涼しさを感じられるだけでなく、放出される水の粒子が人の肌に直接触れると「気化熱」で涼しさを感じ、体温が下がることを実感できます。ミストの粒子は非常に細かく、洋服などが濡れる心配もありません。熱中症対策として、ぜひミストシャワーを浴びてみてください。

《イベントで涼を感じる》
令和の都だざいふ夏涼(なつすず)ENNICHI

「日本一の猛暑のまち」で暑さに負けずひんやり楽しく、「涼」を感じられるイベントを開催します。
「地域×学生×企業」とでつくる、ワークショップや、飲食・物産・物販ブースで「涼」を感じましょう。
日時;2025 8/2(土)→8/3(日) 10:00~16:00
場所:太宰府館(太宰府市宰府3-2-3)
内容:
・い草のワークショップ(要予約)
・つかめる水のワークショップ
・打ち水タイム
・氷柱宝探し
・おもちゃすくい
・夏の涼味販売
ほか

・3日(日)は「ちんどん鈴乃家」によるパレードがあります!!
・い草のワークショップ事前予約の二次元コードは本紙裏表紙6ページをご覧ください。

問い合わせ;観光推進課 観光推進係
内線481

▽方法2 気温を下げる
《打ち水で地面から涼しく》
水をためる→水をまく→蒸発させる

[ポイント]
1.水は大切な資源です。打ち水には、できるだけ再利用の水を使用しましょう。
(例)
お風呂の残り水/プールなど
水遊びの残り水/雨水など
2.風通しの良い場所で、できるだけ広範囲にまきましょう。
3.熱中症に気をつけながら、水分補給はしっかりと、気温が高すぎるときは避けましょう。

[打ち水の効果]
打ち水は、昔から行われてきた日本の夏の風物詩で、水が蒸発するときの「気化熱」を利用して地面の温度を冷やす取り組みです。マイナス2℃の効果があるという説もありますが、日中の打ち水では、気温が下がらなくても体感温度は約1.5℃下がるといわれています。
この他にも、打ち水でまいた水が蒸発するときに上昇気流が生じて風が吹き、涼しく感じられることや、打ち水をしている姿に涼しさを感じられる効果があります。

《自由研究におすすめ!》
この夏休み、打ち水をテーマにした自由研究をするのはどうでしょうか。

[研究のポイント]
・家の中で、打ち水に再利用できそうな水や打ち水をする場所を探す。
・打ち水をする前と後で、どのくらい気温が下がるか記録する。
・打ち水をする時間帯を変えてどのくらい効果があるか調べる。
・土に水をまいた場合とアスファルトにまいた場合でどのくらい温度に差がでるかを調べる。(周りの人やものに水がかからないように気をつけましょう)
*打ち水から環境問題を考えるきっかけにしてもらえると嬉しいです。

《出前講座を利用しませんか?》
市の環境課では、打ち水の普及啓発を目的に出前講座をしています。
本年度は6月30日(月)に保育所太宰府園に出向いて、年長児クラスの皆さんと一緒に打ち水をしました。
保育施設や学校、団体などで打ち水体験をやってみたいという要望があれば、ぜひ環境課まで連絡してください。

▽太宰府市環境審議会委員
宮原(みやはら)勝則(かつのり)さん
[Profile]
株式会社湊工業代表取締役
打ち水のイベントや蛍を通した環境学習など環境保全に関する啓発活動を長年実施。
令和元年より太宰府市環境審議会委員として活動。

問い合わせ:環境課 環境保全係
【電話】内線307