くらし 令和7年6月議会 市長提案理由説明(2)

■令和7年6月議会 最終日市長発言
6月19日の令和7年太宰府市議会第2回(6月)定例会最終日、次期市長選に出馬せず2期8年の任期をもって区切りをつけるという決意を固めたことを表明しました。その全文を改めてここに掲載します。

せっかくの機会でありますので私から今後の市政運営に対する考え方を申し上げます。まず先の採決によりまして初日に提案いたしました全議案を可決いただき誠にありがとうございます。
特に高齢者世帯へのエアコン購入費用助成の追加補正により既に暑さが増してきた日本一の猛暑のまちである本市において、市民お一人おひとりの生命健康を守る備えがより整うことになりました。
また、特に昼間の時間帯減便される見込みの西鉄路線バス星ヶ丘線の代替運行費用を補助するための補正予算により、少なくとも本年度中の市民の移動手段の維持確保にめどをつけることが出来ました。
さらには、太宰府市小規模・中小企業振興条例の制定によって、故きも新しきも共存する「令和の都だざいふ」らしい活力あるまちづくりが、さらに進んでいくと確信しております。
さて、一般質問の中でも最終日までにはとお答えしておりましたが、こうした成果ももちまして私楠田大蔵は12月予定の次期市長選には出馬せず2期8年の任期をもって区切りをつける決意を固めたところであります。
6月議会初日にも申し上げましたが、二期目最終年度の集大成・総仕上げとしての「好循環を次代につなぐ集大成予算」をもとにスタートした令和7年度もおかげさまで順調にスタートすることが出来ております。
そして、施政方針でも実はその意味を込めておりましたが、私がこれまで太宰府市長を務めてきた上での集大成・総仕上げとの思いがあり、私の持ちうる力は一定出し切ったとの思いもあると申し上げておりました。
予算規模も100億税収も併せて20億ほど大きく拡大し、全国市町村の上位1%程度となる自立持続可能性自治体上位にも選定され、市民意識調査も就任前の混乱期と比べ劇的に回復し、直近も過去最高を記録しました。
また、新年度改変した組織構成や副市長部長会議などにおける職員の自主的主体的な取組が機能して来ていると実感しています。一般質問でも指摘されましたようにそろそろ彼らに任せる時期とも判断しました。
さらには、待ったなしの未曽有の混乱からの脱却や経済税収効果向上のための構造改革、長らく懸案だった中学校の完全給食化などは、一定程度スピード感を持ってトップダウン的な手法で断行する必要もありました。
一方、五条を始めとする開発関連や公共交通、総合計画策定などの事案は、人心を一新し、新たなリーダーのもとで議会や市民の合意も得ながら時間をかけて丁寧に進めていくべき課題だという判断もありました。
この間、令和発祥のご縁、度重なる大雨特別警報、コロナ禍など様々あり、その世界的な社会不安の中で、最愛の兄を失ってから明日で1年8か月となります。辞表を胸に私なりにもがき苦しんだ7年半でもありました。
至らない点も多々あったと思いますが、議員各位、職員諸氏、市民の皆様のご理解ご協力のおかげで、就任時課せられた使命は一定果たせたとの感慨もございます。この場をお借りしまして心から感謝申し上げます。