くらし 令和7年6月議会 市長提案理由説明(1)

5月29日開催の令和7年太宰府市議会第2回定例会において、楠田市長が議会開会にあたり、挨拶および提案理由説明を述べました。

本日ここに、令和7年第2回太宰府市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、大変ご多用の中にご参集いただき厚く御礼を申し上げます。
楠田市政二期目最終年度の集大成・総仕上げとしての「好循環を次代につなぐ集大成予算」をもとにスタートしました令和7年度もおかげさまで順調にスタートすることが出来ております。
1つ目の柱であります「危機管理の徹底強化」でありますが、闇バイト対策などのための住宅等防犯対策事業も既に募集を開始し、日本一の猛暑のまちとしての対策も着実に進めております。
小中学校体育館空調の入札も順調に進んでおり、郵便局を新たにクーリングシェルターとして指定する協定を締結しました。また高齢者世帯のエアコン購入助成もスタートしております。
当初の予算枠は既に不足傾向で、今議会にて追加の補正予算を提案いたします。昨年の熱中症での死者数は2千人を超えると言われ、今や災害級の暑さと言えます。本市こそ率先して対策に努めて参ります。
もちろん、出水期を間近に控え風水害被害への備えにも全力を挙げております。既に、自衛隊警察消防など関係者で災害発生予想危険箇所の視察を行い、職員災害対応机上訓練も行いました。
62年ぶりに九州南部が最初に梅雨入りする異例の事態であります。関係機関が緊密に連携し迅速かつ的確に対応することで、市民や観光客参拝客などの生命財産を守れるよう最善を期して参ります。
次に、2つ目の柱であります「子どもまんなかの施策展開」でありますが、米価を始め物価高が続くなか、小中学校給食費の3割助成により質の維持と子育て負担の緩和を両立しております。
また、公園遊具の設置や課題解決プロジェクトの実践、運動会でのあいさつ運動のサポートなど、子どもたち一人ひとりの声に基づいた「信頼関係の好循環」を次代に着実につないでおります。
今後も、子どもたちを令和の都だざいふの宝としてまんなかに位置付け、いきることをサポートし、すくすくのびのびと成長できるよう、更なる居場所や出番づくりなどに努めて参ります。
次に、3つ目の柱であります「市民と交流人口・関係人口の相互発展」でありますが、令和改元五年記念事業として進めておりました大伴旅人家持親子像と旅人人形のお披露目を行いました。
また、九州国立博物館が今年20周年の節目を迎えるのを機に文化交流シアターがリニューアルされ、時空を超えて令和の都だざいふの歴史を体感することが出来るようになりました。
これらにより、天満宮九博エリア、市役所前の親子像、観世音寺、戒壇院、大宰府政庁跡エリア、大野城跡、水城跡など本市の歴史や文化を体感しつつ回遊ことを期待しております。
今後も、住まう人も訪れる人もともに慶び合えるまちとして、観光客参拝客などからの経済税収効果を飛躍的に高め、市民メリットを体感できる仕組みを創ることを目指して参ります。
次に、1つ目の底流であります「新しい公共をテーマとした仕組みづくり」ですが、子どもたちや若者の悩みを話せる居場所としていきいき情報センターにまちの保健室を設置しました。
今後も市と自治会、教育や子育て、まちづくり、防犯や防災、医療や福祉団体等の多様な主体が参画し対話を進めることで、連携しながら社会課題の解決を図る仕組みづくりに努めて参ります。
次に、2つ目の底流であります「歳出入一体改革の推進」ですが、村上誠一郎総務大臣と面会し、史跡地などによる構造的財政問題の解消やオーバーツーリズム対策などを要望してまいりました。
また、令和の都だざいふ梅プロジェクトの本年度スタートとして福岡農業高校の生徒や関係企業の皆さんと梅の実を収穫し、連携協定を結ぶ市内セブンイレブンでの商品販売も行いました。
今後も、多様化し拡大する市民ニーズに応えつつ持続可能な行財政運営を堅持するため、戦略的まちづくりや一体的情報発信、地域経済の活性化など歳出入一体改革を図ってまいります。
加えて、氷河期世代をターゲットに採用年齢を再拡大するなど社会課題の解決に努め、帯状疱疹予防接種などの高齢者支援や人権尊重のまちづくりなどの人権多様性の確保にも踏み出しています。
既に予算規模や税収も大きく拡大し、全国市町村の上位1%程度となる自立持続可能性自治体の上位にも選定され、市民意識調査も就任前の混乱期と比べ劇的に回復し、更新を続けています。
また、新年度改変した組織構成や副市長部長会議などにおける職員の自主的主体的な取組が機能して来ていると実感しています。この流れが更に確かなものになるよう期待しております。