- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県古賀市
- 広報紙名 : 広報こが 2025年12月号
私たちの生活に欠かせない水道・下水道事業は、市が運営する「地方公営企業」として、安定した水の供給と適切な排水処理を支えています。これらの事業では、民間企業と同じ複式簿記を用いて会計を行い、収益や費用・資金の流れを明確に管理しています。市民の皆さんに安心して利用していただくため、決算書類を通じて事業の経営状況を分かりやすくお知らせします。
ここでは、決算報告および3つの財務諸表を用いて、決算のポイントを解説します。
(1)貸借対照表:企業がどのように資金を調達し、どのような資産を所持しているのかという財務状況を表したもの
(2)損益計算書:1年間にどれだけの収益と費用があり、どのくらいの利益が出たのかという財政状況を記録したもの
(3)キャッシュ・フロー計算書:企業の活動を3つに分けて資金の出入りを示したもの
※下水道事業は(2)損益計算書のみを用いて解説します。
■水道事業
水道は、安全でおいしい水を安定して家庭や事業所に届けるための大切なライフラインです。古賀市は、他団体から受水した水を水道管を通じて各家庭へ届けています。私たちが蛇口をひねるといつでも清潔な水が出てくるのは、この水道施設が24時間体制で管理・運営されているからです。
決算報告(税込)

(1)貸借対照表(税抜)

(2)損益計算書(税抜)

(3)キャッシュ・フロー計算書(税抜)

令和6年度の水道事業は、安全で安心な水を安定的に供給するため、水道施設や管路の計画的な更新工事を行いました。また、継続的な漏水調査により、漏水の早期発見や修理を行うことで、効率的な水の供給を維持しました。さらに、渇水などの影響を受けやすい自己水源から、他団体からの受水に水源転換したことにより、持続可能な安定水源の確保を実現しました。
決算報告においては、収益的収支で純利益となりました。資本的収支では投資にかかる借入などがないため資金不足が発生しますが、自己資金により補てんすることができています。
◇それぞれの表から分かること
(1)業績は安定しており、経営の健全化が確保されている状況です。
(2)3,800万円の当年度純利益が発生しました。事業に必要な費用を給水収益や加入金などの料金以外収入でまかなうことができています。
(3)業務活動による資金増加はありましたが、全体の資金は減少しています。
今後も将来の管路施設更新に備え、現在の経営状況を維持しつつ、事務の効率化や経費節減に取り組んでいきます。
■下水道事業
下水道とは、家庭や事業所から出る汚水や雨水を安全に処理し、快適で衛生的な生活環境を守るための大切な施設です。下水道事業では、雨水の処理費用を市の一般会計から賄い、汚水の処理費用を下水道使用料から賄っています。
決算報告(税込)

※資本的収支は会計の構造上、赤字になります。この赤字は、収益的収支の減価償却費などを通じて補てんされます。
損益計算書(税抜)

◇表から分かること
損益計算書を見ると、下水道事業の令和6年度決算における純利益は9,500万円となり、1億200万円の純利益が発生していた令和5年度決算と比較するとやや減少傾向にあります。これは下水道使用料の改定により営業収益が増加した一方で、物価の高騰や施設の老朽化に伴う維持管理費の増加により営業費用が増加したためです。
また令和6年度決算では資本的収支の赤字を下水道事業会計だけでは補てんできず、金融機関から資本費平準化債の借入を行いました。このような状況から、現時点で経営は黒字となっているものの、経営の健全化が確保されているとは言い難い状況です。今後も引き続き、経費削減と安定的な財源確保に努め、事業経営の一層の効率化を進めていきます。
問合せ:上下水道課
【電話】092-942-1118
