- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県大刀洗町
- 広報紙名 : 広報たちあらい 令和7年2月号
-はらぺこ-
小柳沙織(こやなぎさおり)さん(北山隈)
二〇二四年春、北山隈にオープンしたお弁当とランチ、スパイスカレーのお店「はらぺこ」。今回は店主の小柳さんに、開業したきっかけやお店のこだわりについてお話を聞きました。
■幼いころからの味
幼いころの週末の楽しみは祖母のつくるご飯でした。その中でも特に好きだったのが、具沢山の栄養たっぷりな味噌汁です。添加物を使わずに自然の食材を使った料理が祖母のこだわり。そのような健康的な食事の習慣が小さなころから染みついていたことから、将来は食に関する仕事がしたいと思うようになりました。
■始まりは間借りカレー
短期大学で栄養学を学び、福岡県内で栄養士として就職。その後はスキルアップのため、管理栄養士の資格を取得し、関西の病院で働きました。休日は友人と外食を楽しむことが多く、その中で「スパイスカレー」と出会い、魅力にはまっていきました。カレー屋巡りが趣味となった私は、たまたま「間借りカレー」の募集を見つけ、友人と月1回の間借りカレーに挑戦しました。
二〇二一年に福岡に戻ることになりましたが、関西での経験から、その後もカレー屋をしたいという気持ちが強く、カレー屋でアルバイトをしながら、福岡市内のシェアスペースで、週に1回、テイクアウト型のカレーのお店をオープンしました。関西時代の屋号「はんぐりーはんぐりー」にちなみ、「はらぺこ」と名付けました。
3年程営業し、自分のお店を持ちたいと思うようになりましたが、慎重な性格なので、なかなか開業の一歩を踏み出せずにいました。けれど独学でスパイスの研究をしながら、色んなイベントに出店する中で、20代で開業している同世代の子たちの姿を目の当たりにし、自分もやってみようと勇気が出て、一念発起することができました。
■祖母の家の車庫で開業
福岡市での開業も考えましたが、祖母の家の車庫が使われてなくていないことや、祖父の入院により、祖母が一人で暮らしていることから、祖母の家がある大刀洗町で開業をしました。開業と同時に祖母と一緒に暮らし始めました。住宅街にひっそり馴染む外観や内装は車庫感を残した雰囲気で改装し、30才の誕生日にあわせてオープンしました。
■コンセプトは「まごわやさしい」
予約制で、平日は、お弁当とランチ、土日はスパイスカレーを出しています。こだわりは季節に合ったさまざまな食材を使い、バランスよく栄養が摂れること。まごわやさしい(豆・ごま・わかめ・野菜・魚・しいたけ・芋の頭文字をとった言葉)食材を全部詰め込み、味付けは素材の味をいかし、シンプルにしています。米は酵素玄米、野菜は大刀洗町の生産者から仕入れたものや家庭菜園で育てたものを使っています。
ランチは、祖母特製の味噌汁付き。私が作っていましたが、祖母に「なんか違う」と言われ、85歳の祖母が担当しています。
スパイスカレーにも副菜を合わせ「まごわやさしい」を摂り入れ、極力、油を使わないようにしています。月替わりのメニューは、微妙な味の違いを楽しんでもらえるように、毎週スパイスの配合を変えています。
開業して間もなく10か月。ご近所の常連さんも増え、差し入れをいただくこともしばしば。常連さんからお友達にお店を紹介してくれたりとありがたいです。
■今後の展望
今年は平日もスパイスカレーを提供することが目標です。近隣で開催されるイベントに出店し、こだわりのカレーを一人でも多くの方に楽しんでもらいたいです。3月2日に大刀洗町で開催されるサニーレタスフェスタに出店します。大刀洗町での新しい出会いを楽しみにしています。