子育て (特集)仲間と育む創造力と絆~自分らしさを表現できる部活、見つけませんか?~(1)

部活と言えばテニスや野球などのスポーツ?実は中学校には魅力的な文化部がたくさんあります。決して部員数が多いわけではありませんが、近年は文化部のアニメが海外でも大ヒットするなど、文化部に打ち込む学生にスポットが当てられています。吉富中学校文化部では、どの部も笑顔で仲間と楽しく活動をしています。誰でも入れる。楽しく過ごせる。そんな吉富中学校の文化部を紹介します。

■諦めない心と続ける力が成長に
吹奏楽部に入部するほとんどの子たちは未経験の状態からスタートします。放課後や土曜日の練習、夏のコンクールや秋の文化発表会などの本番の経験を積み重ね、日々成長しています。近年は、少人数編成のアンサンブルにも力を入れており、パートごとの熟練度を上げることで、バンド全体の完成度がより向上することを目指しています。吹奏楽部のOB・OGで、高校や大学に進学しても吹奏楽やオーケストラに所属して音楽を続けている人も少なくなく、そう言った話を聞くと私も顧問として嬉しく思います。
何よりも、未経験で入ったこどもたちが、日々真面目に練習して段々と上達していく姿や難しいフレーズやソロパートが本番で成功した場面を見ると顧問として嬉しく思いますし、最もやりがいを感じます。このような吹奏楽部の活動を通して、どんなことにも諦めずに努力し続けることや物事をやり遂げたときの達成感を学び、社会に出たときも学んだことを大切にしてほしいと思います。
吹奏楽部顧問 大田さとみ先生

■チームでの活動経験を将来の糧に
美術部は個人で作品を作ることもありますが、チームワークを必要とした共同制作活動も大切にしています。先月まで、風景画に取り組んでいましたが、現在は、卒業式に向けて、大きな壁画を制作中でみんな一生懸命頑張っています。水彩絵の具、アクリル絵の具、油絵の具など美術の授業ではできないことを行うので、みんな意欲的に楽しく取り組んでいます。特に古表神社の巨大絵馬づくりに取り組んだときは、自分達の創造力や表現力を発揮し、チームで取り組めたこと、地域とのつながりが持てたことは、生徒にとっても大変有意義な経験になったようです。部員は14名とそんなに多くはないですが、絵を描くだけでなく、日ごろから言葉遣いや礼儀、挨拶など、当たり前のことを当たり前にできるように私からも声掛けを行っています。絵を描く技術が上達することはもちろんですが、普段の生活の中でも、当たり前のことをしっかりとでき社会に出て活躍できる生徒になってもらいたいと思います。
美術部顧問 山本栄次先生

■文化部が心身の成長にもたらす効果
1.創造力の向上
自分のアイデアをカタチにすることで創造力が養われる

2.集中力の強化
一つのことに没頭し続けることで集中力が鍛えられる

3.表現力の向上
自分の思いや感情をカタチや音で表現する力が身に付く

4.自己肯定感の向上
作品の完成や、発表会などで達成感を味わい、自信につながる

文化部の活動は、こどもたちが創造性やコミュニケーション能力などを育む上で大変有効で、自らを律しつつ他人とともに協調し他人を思いやる心や感動する心などこどもたちの豊かな人間性を育て、ひいてはこどもたちの「生きる力」を高めることに大きく貢献します。

■中学校部活動の所属状況


出典:スポーツ庁「運動部活動等に関する実態調査(H29)」より

■部活に所属している目的
◇運動部

◇文化部