- 発行日 :
- 自治体名 : 佐賀県伊万里市
- 広報紙名 : 広報伊万里 令和7年10月号
近年、日本でもオールジェンダートイレ(性別にかかわらず利用できるトイレ)の導入が進められていて、大阪・関西万博では、会場内にある45箇所のトイレのうち、4割を占める18箇所にオールジェンダートイレが採用されています。
性別にかかわらず、誰もが気軽に利用できるトイレを設置することで、LGBTQ+(性の多様性を持つ人たち)への配慮や、女性トイレの混雑が緩和できるなどのメリットがある一方で、入り口や手洗いスペースが男女共用になっているため、盗撮などの犯罪につながる可能性があることが懸念されています。
このトイレ事情を、男女共同参画の視点から考えたときに、何とか配慮をしてもらえないだろうかと、切に願う場所があります。
それは、子どもたちが多くの時間を過ごす『学校』の男子トイレです。
学校のトイレは、子どもたちにとって、毎日使う大切な場所です。
ところが「小便器を使うのが恥ずかしい」「個室トイレに入ってからかわれるのが嫌」と感じる男子は、少なくありません。
すべての男子トイレを個室にすることで、プライバシーが守られ、安心して利用できるようになり、ジェンダーレスの観点からも、性別や体調、心のあり方にかかわらず誰もが自分に合った使い方ができると考えます。
トイレは小さな空間ですが、より良い学校環境を作るための重要な要素です。個室設置の男女差をなくし、すべての子どもたちが安心して過ごせる場を提供することで、いじめや性別による差別、偏見を軽減する手助けになるのではないでしょうか。
(伊万里市男女協働参画懇話会『いまりプラザ』委員)
問合先:企画政策課男女協働・婚活応援係
【電話】23-2115
