くらし 令和8年 新年知事あいさつ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県
- 広報紙名 : つたえる県ながさき 第117号(令和8年1月号)
新年明けましておめでとうございます。
県民の皆様には、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年、県では総合計画が最終年度を迎える中、新たな視点や発想を取り入れながら、積極的かつ着実に事業の推進へ取り組み、本県の未来を切り拓く大きな可能性の兆しに繋げることができました。
将来を担う子どもたちが健やかに成長し、多様な活躍に繋がる社会を実現するため、昨年3月に「長崎県こども未来応援基金」を創設し、安全・安心な「こどもの居場所」や、冒険などチャレンジできる「こどもの体験」を提供する「こども場所」の充実に向けて取り組むなど、子育て環境の整備を進めました。
また、九州初となる遠隔授業の拠点として長崎県遠隔教育センター「DECTT(デクット)」を昨年4月に開設し、地理的要因や学校規模にとらわれない、多様で豊かな学びの提供を推進しました。
一方、本県の離島・半島を多く抱える地理的特性や人口減少など様々な課題がある中、県民の皆様の生活がより豊かで快適になるよう、最先端技術の活用にも取り組みました。
ドローンの活用については、本県初となる国家戦略特区の指定に伴い、昨年11月には、全国で初めてエリア単位でのレベル4飛行(目視外で民家上空等を飛行可能)による医薬品・日用品の配送が実証され、本県の物流や配送の未来を変えていく大きな一歩となりました。
また、農林水産業においても、生産者の所得向上を目指し、スマート技術の導入・拡大等により、担い手不足や生産コストの増加などの課題に対応するとともに、トップセールスによる販路拡大の支援を行うなど、儲かる農林水産業の実現を図りました。
さらに製造業においては、半導体や航空機など成長産業の需要を県内に取り込むため、県内企業の販路拡大や技術力向上、人材確保等の支援にも取り組みました。企業誘致も進む中、県内では、こうした成長分野においても新たな産業の芽が育ちつつあり、産業構造に変化の兆しが見え始めています。
また、昨年は県内外の皆様との交流が進んだ年でもありました。9月から11月にかけて、全国規模の文化の祭典「ながさきピース文化祭2025」を開催しました。開会式には、天皇皇后両陛下の御臨席を賜り、本県の多種多様な文化の魅力を全国に発信する貴重な機会となりました。
10月には、国際サイクルロードレース「ツール・ド・九州」が本県で初めて開催され、国内外の18チーム、106名の選手が、佐世保らしい港の風景を背景に、世界トップクラスのスピードと迫力ある走りで多くの観客を魅了しました。
さらに、11月の「ポケモンGO ワイルドエリア:長崎」には、海外からも含めて約の方々が参加され、長崎県の豊富な食や観光地等を楽しんでいただき、地域経済に大きな効果があったと感じています。
加えて、V・ファーレン長崎が見事にJ1昇格を果たされ、長崎ヴェルカの活躍も相まって、県内外から多くの皆様に応援にお越しいただきました。
こうした交流の更なる促進に必要な交通インフラ等の整備も進んでいます。昨年12月、西九州自動車道の松浦IC―平戸IC間が開通し、福岡方面から平戸市へのアクセスが、飛躍的に向上しました。
また、韓国の航空会社と継続した協議の結果、本年1月4日から、長崎―釡山間で週3便の定期航空路線の運航が決定しました。
引き続き、地域の活性化や産業の振興に向け、交流人口の拡大に取り組んでまいります。
昨年は被爆80年、長崎空港開港50周年など様々な節目の年であり、長崎県の歩みやこれまで受け継がれてきた先人の方々の功績に思いを馳せ、これからの長崎県に思いを巡らす良い機会にもなりました。
開業4年目を迎えている西九州新幹線は、年々利用者数が増加するなど、利用状況も順調に推移しています。西九州ルートの未整備区間(新鳥栖〜武雄温泉間)についても、関係者の動きが活発になり、議論も加速しています。引き続き、政府・与党に課題の解決を働きかけるとともに関係者と協議を重ねながら、全線フル規格による整備の早期実現に力を注いでまいります。
また、多くの国境離島を有する長崎県にとって極めて重要な法律である有人国境離島法が、令和9年3月に失効期限を迎えます。県では、市町の皆様と連携し、あらゆる機会を捉えて、法の改正・延長や支援の拡充について、国等へ強く働きかけてまいります。
こうした中、県では昨年、令和8年度からの5年間の指針となる「長崎県総合計画みんなの未来図2030」を策定しました。「ながさきの誇りと希望を力に、みんなで夢あふれる未来をひらく」を基本理念に掲げています。同じく昨年策定した「ながさきブランディング・情報発信戦略」やロゴ等も活用しながら、引き続き、多方面から選ばれる「新しい長崎県」の実現に挑んでまいります。
結びに、本年が皆様にとりまして、素晴らしい年となりますよう心からお祈り申し上げます。
長崎県知事 大石 賢吾
