文化 ながさきピース文化祭2025 壱岐の島History

■双六(そうろく)古墳
6世紀後半から7世紀前半を中心に、壱岐島内には約280基の古墳が造られ、長崎県全体の古墳の約6割を占めています。その中でも勝本町立石東触にある「双六(そうろく)古墳」は、全長91mで、後円部の直径43m、高さ10mの、長崎県最大の規模を誇る前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。後円部がかなり急傾斜に盛り土されているのも特徴の一つです。また2室ある石室のうち前室の壁にはゴンドラ形の船の線刻画(せんこくが)が描かれています。
この古墳からは、中国大陸や朝鮮半島との交流を示す副葬品(ふくそうひん)(土器類、刀装(とうそう)具、馬具(ばぐ)等)が数多く出土していて、その質の高さから、その当時の壱岐島を治めていた首長が葬(ほうむ)られていたのではないかと言われています。
平成20年には、その他の首長墓5基とともに「壱岐古墳群」として国の史跡に指定されました。

「壱岐の島History」は今月号で最後の連載となります。
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問合せ:ながさきピース文化祭2025 壱岐市実行委員会事務局(文化スポーツ振興課内)
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