文化 南島原市国際交流員エマのParola(パローラ)

※Parolaは「言葉または保証」という意味

■全部ゲットだぜ! 珍獣ガイドブックvol.4 探索ツール編
毎年この時期に私が発見した珍獣を紹介していますが、今回は少々違うことを紹介しようと思います。おそらく、前回のガイドブックに記載した「イノシシノビ」や「メカキジ」「バッタサンド」はただのダジャレだと思っている人もいると思いますが、今回はその珍獣を発見するための探索ツールを授けたいと思います。皆さんも早くゲットして、一緒に新しい発見をしましょう。

▽第1ツール「鉛の足」
イタリア語で「慎重にゆっくりと動く」を意味しています。まるで、自分の足が鉛のように重くなり、ちょっとずつ上げながら、ゆっくりとしか動けないようなイメージです。新しい発見のために、まずその発見を受け入れる態勢が必要ですが、いつも急いで走り回ると、自分の周りの珍獣を見逃してしまいます。1回だけでもいいので、鉛の足で歩いてみましょう。

▽第2ツール「オオヤマネコの目」
獲物を狙う時に、オオヤマネコの目が光ることから、イタリア文化ではその動物の視力が伝説的に強く、目がよく見える人は「オオヤマネコの目がある」と言われています。地球の公転を発見したガリレオ・ガリレイもその発見のお陰で、優秀な科学者を歓迎していた「アッカデミア・デイ・リンチェイ(オオヤマネコ学会)」に登録されました。皆さんも自分の視力を鍛え、オオヤマネコの目に勝てるぐらいすばらしい視力と発見力を取得しましょう。

▽第3ツール「祝日の小手(こて)」
イタリアでは壊れやすい物を扱う時に、「祝日の小手」で行動します。昔から祝日には綺麗で高級な衣装を着ていたので、その衣装が破れない、汚れないよう慎重に細かい動きしかしませんでした。そこで「祝日の小手」という表現がありました。珍獣こそ珍しいものだからこそ、どのように直面するか、どのように扱うか分からない時「祝日の小手」を活用すると間違いがありません。

この3つのツールを活かすと、絶対皆さんも素晴らしい珍獣に出会い、自分の周りも違う風に見えると思います。そして、道端で謎のスポットをじっと見ているクルクルの髪の毛の塊を見れば、「エマ!」と声をかけてみてください!