- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県人吉市
- 広報紙名 : 広報ひとよし 2024年11月号 No.1183
■おかえりなさい、SL人吉!
・SL人吉一般公開準備
今年3月に運行を終えて現役引退したSL人吉が、10月1・2日に人吉駅前広場駐車場に運ばれました。市ではJR九州からSL人吉を無償で譲り受け、一般公開に向けて現在準備を進めています。
北九州市にあるJR九州の車両工場から分割して運ばれたSL人吉は、組み立て作業と塗装作業を終え、10月半ばにはピカピカの状態に。今後はフェンスと仮設の屋根を設置し、11月17日にはお披露目式典を予定。SL人吉の誕生日である11月18日から一般公開します。
■大規模な災害に備えて避難体制を確認
・人吉市総合防災訓練
発生が予測できない地震災害に備えて、10月20日に人吉高をメイン会場とした市総合防災訓練を実施しました。地域住民や関係機関が災害時にやるべきことの確認や防災意識の向上を目的とするもの。東校区の住民をはじめ、自衛隊や消防、医療機関など20を超える関係機関から約千二百人が参加しました。
避難所運営訓練をはじめ、情報伝達訓練や炊き出し訓練などさまざまな訓練を実施。防災クイズと抽選会などもあり、子どもから大人まで楽しみながら防災意識を高めました。
■まちの未来のために意見交わす
・令和6年度「ひとよし未来カフェ」開催
松岡市長が各町内を訪れて市民の皆さんと語り合う地域座談会「ひとよし未来カフェ」を今年度も始めました。
第1回は10月19日に中神町字大柿町内で開催。市長が豪雨災害からの復旧・復興状況や市の取り組みについて説明した後、意見交換では参加者から同町内に計画されている遊水地についての質問などが上がりました。今年度は中原校区・東校区の一部の町内を対象に開催予定です。日程や会場などは対象町内の回覧か市ホームページをご覧ください。
■豊かな表現力で物語伝える
・第4回人吉市童話発表大会
市内小学校の児童が童話を発表する童話発表大会を、9月22日にカルチャーパレスで開催しました。子どもたちの読書意欲の向上や豊かな表現力を育むことを目的に市教育委員会が主催したもので、市内6校から14人が出場。
内容・表現力・態度を総合的に審査した結果、東日本大震災での少年の体験を描いた『あのひのこと』を発表した人吉西小6年の愛甲真輝(まさき)君が最優秀賞を受賞。愛甲君は「表現の練習に力を入れてきたので、受賞できてうれしい」と話していました。
■鹿児島空港直行バスで便利に!
・つばめエアポートライナー運行
つばめ交通株式会社(中青井町)では、人吉市内と鹿児島空港を結ぶ空港アクセスバス「つばめエアポートライナー」を9月1日から実証運行しています。この路線の本格運行に向け、同社では新たにバスを導入。10月12日に市役所玄関前でお披露目式がありました。
エアポートライナーは飛行機の出発・到着時間に合わせて運行し、市内の旅館前に停留所を設置するなど観光やビジネスで使う人の利便性を追求。予約があったときだけ運行するデマンド方式です。
■平和の尊さを次世代に
・令和6年度人吉市戦没者追悼式
先の大戦で命を落とした戦没者の御霊(みたま)を慰霊し、平和への誓いを新たにするため、10月5日にカルチャーパレスで令和6年度戦没者追悼式を行いました。
戦没者に黙とうをささげた後、松岡市長が「幸せを実感することができる住みよいまち人吉を実現することを誓う」とあいさつ。市遺族会会長の才尾弘太郎さんが「戦争を知らない世代が多い今日、先の大戦から学んだ多くの教訓をいつまでも風化させることなく、後世に語り継ぐ」と述べ、参列した遺族83人は平和を願いました。
■石垣から人吉城の歴史知って
・人吉城跡石垣修理工事現地説明会
人吉城跡の御館跡(みたちあと)西側石垣の形状が変化し崩落の危険があるため、市では修理工事をしています。修理の進行状況などについての説明会を9月29日人吉城跡で行い、家族連れや歴史好きなど約60人が参加しました。
参加者は、市の学芸員から工事に至った経緯や分かった歴史的事実などの説明を受けた後、石詰めを体験。石垣の水はけを良くする栗石(ぐりいし)に墨で名前や好きな言葉を書いて、専用の道具で石を叩いて固定しました。工事は令和7年3月に完了予定です。
■地域が鉄道愛して肥薩線再生へ
・『ローカル鉄道愛』を育む講演会
JR肥薩線の再生に向けて機運を高めようと、「ローカル鉄道愛を育む講演会」が10月5日にカルチャーパレスで開催されました。
肥薩線の復旧を応援する団体「肥薩線again」の小澤光二代表が、署名活動や沿線の美化作業などの活動を報告。ローカル線再生請負人として知られる大井川鐵道(てつどう)株式会社の鳥塚亮(あきら)社長が講演し、「地域住民の顔が見える活動をしていれば追い風が吹き、必ず鉄道は復活する。ローカル鉄道は地域のシンボルになる」とエールを送りました。
■すてきな音色が市役所に響く
・人吉復興ミュージックコンサート
豪雨災害からの復興に取り組む人吉市民に音楽を通してエールを送ろうと、崇城大(熊本市西区)の学生が9月29日に市役所で人吉復興ミュージックコンサートを開催しました。
ボランティア活動などを行う同大のアウトドアサークルのメンバーから音楽経験者が集まり演奏。約80人の観客の前で、映画の主題歌やクラシックなど14曲を披露し、訪れた人はすてきな音色に耳を傾けていました。鑑賞した小川理恵さんは「気持ちが伝わってくる演奏だった」と話していました。
■走って踊って全力プレー
・人吉東小・中原小運動会
秋晴れとなった10月6日に、人吉東小・中原小の運動会が開催されました。児童は仲間や保護者からの声援を受け、リレーやダンスなど練習してきた成果を披露。競技ごとに笑顔や真剣な表情を見せました。
中原小では「がんばれわたしたち!笑顔をみんなに届けよう!」のスローガンの下、赤団と白団が白熱した戦いを繰り広げました。優勝した白団の立山朝陽団長は「みんなが元気に笑顔で楽しむことができ、最高の運動会になりました」と笑顔で話していました。