- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県人吉市
- 広報紙名 : 広報ひとよし 2025年3月号 No.1187
■春の訪れを告げる、ひなまつり
・人吉球磨のひなまつり
人吉球磨に春の訪れを告げる「人吉球磨のひなまつり」が今年も始まりました。3月31日までの期間中、10市町村各所でひな人形の展示や、ひな祭りにちなんだイベントが開催されるほか、宿泊施設ではこの期間だけのメニューが提供されます。
2月1日には青井阿蘇神社でオープニングイベントを開催。各市町村からのイベント告知、振る舞い酒などがありました。人吉球磨ひなまつり実行委員会会長の有村政代さんは「人吉球磨全域を回ってひなまつりを楽しんで」と呼びかけていました。
■窓口の待ち時間に絵本読んで
・岩下兄弟株式会社から絵本寄付
遊技場を営む岩下兄弟(けいてい)株式会社(中青井町)から、窓口手続きの待ち時間に子どもたちに絵本を読んでもらい、夢や想像力を広げてほしいと絵本20冊の寄付がありました。同社から市への絵本の寄付は今回が初めて。
2月4日に贈呈式を市役所で行い、同社取締役副社長の岩下幸司さんは「この絵本を通して地域の子どもたちの笑顔や学びのきっかけになることを心から願っている」と話しました。絵本は市役所1階こども未来課の窓口付近に設置しています。ぜひご利用ください。
■大人の学びあふれる文化祭
・熱中文化祭2025
学びたい大人のための社会塾「ひとよしくま熱中小学校」の文化祭を、2月15日に市まち・ひと・しごと総合交流館くまりばで開催しました。
特別授業として九州パンケーキ創業者・村岡浩司さんが登壇。食を通して九州を元気にしてきた活動を紹介し、講演後はパンケーキを焼いて参加者に振る舞いました。現役生徒によるトークセッションもあり、球磨中央高3年の後藤紫李(しおり)さんは「将来起業したいと考えているが、ここでは実際に起業した人の話が聞ける」と話していました。
■人吉城の歴史、石垣に思いはせ
・人吉城跡石垣修理工事現地説明会
市が行う人吉城跡の石垣修理工事で、新しい石列が見つかりました。発見された石列は築城当初の約4百年前のものと推測されます。石垣を積み直す作業が始まると石列は見られなくなることから、2月9日に現地説明会を開催。市の学芸員が発見した石列から考えられる歴史を説明した後、参加者は一生に一度の機会を写真を撮影するなどして記録に残していました。
歴史が好きで参加した東間小5年の淋珠緒(そそぎたまお)さんは「特別な石垣を見られてよかった」と話していました。
■子ども食堂運営の協力体制築く
・子ども食堂普及促進連携協定締結式
県内の子ども食堂運営者でつくる一般社団法人熊本県こども食堂ネットワークと、人吉球磨の6つの子ども食堂運営者でつくる熊本県こども食堂ネットワークひとよしは、子ども食堂普及促進連携協定を結びました。人吉球磨地域のこども食堂の普及などを目的としたもの。
2月18日に「みんなの居場所みちくさ広場」(下薩摩瀬町)で締結式を開催。協定に基づく取り組みとして、子ども食堂で使う食材の保管に使えるよう、同社団法人から業務用の冷凍冷蔵庫が無償貸与されました。
■”山線”復旧へ思い語る
・肥薩線全線復旧祈願!山線がつながる集会
豪雨災害からの復旧が決まっていないJR肥薩線・人吉~吉松間(通称・山線)の復旧を目指す集会が、2月11日に開催されました。肥薩線の復旧を応援する団体・肥薩線again(アゲイン)が主催。
集会では、大畑駅名誉駅長の中村憲司(けんじ)さんなど沿線住民が山線への思いを語りました。鹿児島県や宮崎県での鉄道を生かしたまちづくりの事例発表もあり、肥薩線again代表の小澤光二(こうじ)さんは「沿線の3県で共に全線復旧を目指したい」と話していました。
■復活したくまりば温泉に1万人
・くまりば温泉1万人達成セレモニー
令和2年7月豪雨で被災し、休業していた市まち・ひと・しごと総合交流館くまりばの温泉では、令和6年5月に再開してからの入浴者が1万人に達しました。
1万人目となったのは、温泉仲間から施設が新しくなったと聞き最近常連になった佐藤人美(ひとみ)さん。佐藤さんは「この施設が国民宿舎だったころ働いていて、毎日入っていた懐かしい温泉。泉質もよく、気持ちいい」と話していました。
これからも、たくさんのご利用お待ちしています。
■川下りを高校最後の思い出に
・球磨川くだり高校卒業生特別プラン
球磨川くだり株式会社と市では、高校を卒業する生徒の門出をお祝いするため、人吉球磨地域の高校3年生を無料で球磨川くだりに招待しました。就職などで地元を離れる前に改めて地元の良さを知ってもらおうと企画したもので、初めての試みです。
2月7日には球磨中央高を対象に運航。参加者は非日常の舟からの景色と特別な時間を堪能しました。福岡県のIT関係の会社に就職する緒方勇仁(ゆうと)さんは「卒業前に友達とのいい思い出になった」と話していました。