くらし 【特集】365日(いつも)備えよう ー出水期を迎える前にー(3)

■自分が住む地域を確認
避難について考えるときに、自宅付近の災害リスクを知ることが重要です。危険箇所や避難経路をあらかじめ確認しておきましょう。

◆自宅付近の災害リスクを確認
自宅のある場所が川沿いなら水害、山のふもとなら土砂崩れなど、住んでいる場所で災害の危険性は変わってきます。
各家庭に配布している市の「総合防災マップ」や、土砂災害が発生する可能性のある地域を示した「熊本県土砂災害情報マップ」(※)で自宅周辺の災害リスクを確認してください。
自宅付近に災害リスクがある場合、事前に避難先と避難経路を「どこへ、どうやって避難するか」を家族で話し合ってみましょう。
※土砂災害警戒区域は令和6年に新たに指定された地域もありますので、県土砂災害情報マップでご確認ください。

◆防災マップ(ハザードマップ)の使い方
(1)自宅の場所を確認
(2)自宅周辺に色が付いていないか、線が引かれていないか確認
(3)色や線がある場合は災害リスクを確認
(4)災害リスクに応じて避難先を確認
(5)避難先に移動する経路を確認
※避難経路はできるだけ色が薄い部分を通るように。経路を決めたら、実際に歩いて、避難を想像しましょう

■避難をイメージする
あらかじめ避難行動をまとめておく一人一人の防災行動計画「マイタイムライン」や、地域の防災計画「地区防災計画」などを作成し、避難をイメージすることで、早めの避難につながります。

◆私の防災行動計画「マイタイムライン」
マイタイムラインとは、災害発生に備え、家族構成や生活環境に合わせて「いつ」「誰が」「何をするのか」を時系列で整理した防災行動計画のこと。熊本県では、マイタイムラインを手軽に作成できる専用ウェブサイトを開設しているほか、全ての新中学1年生にガイドブックを配布するなど、マイタイムラインの普及に取り組んでいます。

問合せ:県危機管理防災課
【電話】096-333-2811

◆地域で備える「地区防災計画」
地区防災計画とは、地域住民が自発的に地区の防災計画を作成し、今後の災害に備える取り組みです。水害、地震といった災害時の防災活動や行動をみんなで考え、話し合いながら計画を作ります。
地区防災計画の策定を検討している町内会は、市防災課までご連絡ください。

問合せ:市防災課防災係
【電話】22-2111(内線3241)

■避難に支援が必要な人たちを守るために

◆福祉台帳の登録
災害時に自力で避難ができないと思われる人(高齢者や障がいがある人など)は、「福祉台帳(避難行動要支援者)」に登録してください。登録された情報は災害時の安否確認や避難、救助活動、防災訓練などに活用します。

◆災害時等支え合いマップの作成
高齢者や障がいがある人などは、地域の皆さんの避難支援体制が必要です。地域の危険箇所や誰が避難支援するかなどをまとめた「災害時等支え合いマップ」を作成してみませんか。

問合せ:市福祉課福祉政策係
【電話】22-2111(内線1261)

■住民同士で助け合う「自主防災組織」で活動しませんか
自主防災組織とは、災害時に地域住民が一緒になって防災活動に取り組む組織のこと。住民同士の助け合い(共助)の仕組みで、日頃から災害に備えた訓練や啓発、地区防災計画の作成などを行います。
県では、自主防災組織の活動の参考になる情報を集めた「地域防災活動支援プログラム」を作成しています。詳しくは、ホームページをご覧ください。

問合せ:県危機管理防災課
【電話】096-333-2811