- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県山鹿市
- 広報紙名 : 広報やまが 令和7年10月号
※里親制度を推進するための集中的な広報啓発を実施するために、国は毎年10月を里親月間と位置づけました。
それぞれの事情で親と離れて暮らす子どもたちが、日本には約4万2千人います。また、熊本には、約650人います。そうした子どもを自分の家庭に迎え入れ、さまざまなサポートを受けながら養育するのが「里親制度」です。
里親家庭は特別な家庭ではありません。共働き世帯、子育て中の世帯の里親登録も増えています。里親は自分の子どもとして迎え入れる特別養子縁組だけではありません。一定期間、預かっていただく養育里親もあります。その中で自分のライフスタイルに合った活躍の仕方があります。里親制度は、子どものための制度です。皆さんに正しく知っていただくこと、理解していただくことが一番大切なことです。里親制度を正しく知ることから始めませんか。
■里親の種類
○養育里親
18歳までの子どもを一定の期間自分の家庭に受け入れて養育する里親です。
養育期間は、数日から数年とさまざまです。子どもの実親の養育環境が整った場合には、実親の元に帰ります。
○特別養子縁組里親
原則15歳未満の子どもを、特別養子縁組(法的親子関係の成立)を前提として養育する里親です。養子縁組が成立するまで、里親として養育します。
○親族里親
実親が死亡や行方不明などで子どもを育てられなくなった場合、児童の扶養義務者およびその配偶者である親族が子どもを養育する里親です。ただし、親族による養育が適当と判断された場合に限ります。
○専門里親
虐待により心身に有害な影響を受けた子どもや非行、障害のある子どもなど、専門的なケアを必要とする子どもを養育する里親です。
◆里親制度 QandA
Q.里親って養子縁組のこと?
A.里親には、特別養子縁組を前提とした養子縁組里親と一定期間養育を行う養育里親、扶養義務のある親族が養育を行う親族里親があります。
里親=養子縁組というわけではありません。
Q.里親登録をすれば必ず子どもは委託してもらえるの?
A.里親登録順に子どもを委託するわけではありません。すぐに委託がある場合、時間がかかる場合、委託されない場合もあります。
Q.養育にかかる費用は支給されますか?
A.子どもの年齢に応じて、生活費、教育費、医療費などが公費で支給されます。
また、里親の種類によっては、里親手当も支給されます。
Q.養育に悩んだら?
A.お住まいの地域を管轄する里親支援センターの担当者、または児童養護施設・乳児院に配置された里親支援専門相談員に相談ください。家庭訪問などを通して支援を行います。また、さまざまな機会に他の里親さんと養育の悩みや喜びを共有していただくこともできます。
問合せ:養育家庭支援センターきらきら
【電話】096-383-8100
・メールからの問い合わせはこちら(本紙参照)
一人から団体まで、説明に伺います。