文化 《国史跡》菊池氏遺跡

令和6年2月21日に国史跡に指定された「菊池氏遺跡」にまつわる、ちょっとおもしろいお話を隔月で紹介します。

■六代隆直(たかなお)と養和の内乱
平安時代の末、強力な軍事力を持つ平家が権力の頂点にありました。12世紀の後半、平家の支配にあらがい、六代隆直が挙兵したといわれます。
治承4(1180)年、都の貴族たちの日記などに、九州で大規模な叛乱(養和の内乱)が起き、その中心人物が隆直だったと記されています。隆直は肥後国内の武士団を率いており、国内の武士団を統率する立場だったことがうかがえます。平家は追討使を派遣しますが、隆直は手ごわく、およそ1年半も戦い続けたとされます。
この頃、貴族の間でも隆直の話題は注目されていたようで、さまざまな風聞が記録されています。都に住む貴族にとって、九州という地で荒々しくたくましい武士たちは、恐れを抱かせる存在だったのかもしれません。

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