文化 《守り継がれる》無形民俗文化財(12)

■川祭り
市内では夏の行事として、水難防止や水が豊富であることを祈願するために、川祭りが行われています。
期日は土用入りの日、土用三日など、地域によって異なりますが、多くの場合、水神さんへのお供えとして、竹にキュウリ、ナス、ソーメン、御幣などを吊るしたものを川縁や川の中に飾ります。
供えた帰りには振り向いてはならないという言い伝えのあるところもあります(泗水町富納、旭志尾足など)。一説には、河川が荒れるのは川太郎(河童)が原因であるため、好物であるキュウリやナスを供えることで川の氾濫を防いでいるともいわれています。かつては子どもたちにとっての水泳の解禁日でもあり、川祭りに河童よけの護符を配るところもありました。
熊本県博物館ネットワークセンターに所蔵されている写真には、今、住吉(写真(上))、高江出分(写真(中))、富納の川祭りの様子が残されています。
泗水町住吉では例年、市指定無形民俗文化財である住吉日吉神社雨乞太鼓が行われる日に川祭りがあります。今年は7月20日(日)の午前中に実施される予定です。

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