くらし 台湾台南市と友好交流協定を締結しました

■湯徳章(とうとくしょう)弁護士が結んだ台南市と宇城地域の友情
宇土市長を訪問団長とし、宇城地域(宇土市・宇城市・美里町)の行政、議会、教育委員会と宇城地域振興局、宇土市商工会で構成する訪問団が、令和7年3月12日(水)~14日(金)にかけて台湾を訪問しました。
訪問2日目となる3月13日(木)は、宇土市出身の父を持ち、台南市で英雄とされている湯徳章(日本名坂井徳章)弁護士の命日。その日に合わせて、台南市と宇城地域が、友好交流協定を締結しました。
宇土市が、国外の都市と友好交流協定を結ぶのは、今回が初めてです。台南市にとっても、1対1の都市交流の枠組みを超えて、3つの市町から成る地域と友好交流協定を結ぶのは、初の試みとなります。
これから、観光、経済、文化、教育など幅広い分野で交流を進めていきます。
締結式では、黄偉哲台南市長、元松茂樹宇土市長、天川竜治宇城市副市長(宇城市長臨時代理者)、上田泰弘美里町長が、協定書に署名し、記念品を交換。
元松市長は、「本日、友好交流協定を締結できたことを大変嬉しく思います。今後は、宇城地域が一体となって、観光や経済などの多様な魅力を活かし、友好交流に尽力します。」と述べました。
また、黄市長からは、「湯徳章弁護士は台南市が誇る優れた人物であり、台湾の民主化にも多大な貢献を果たしました。現在、彼を通じて台南と日本の友情が結ばれています。この友情を次世代の若い学生たちに引き継いでいきたい。」と意欲を述べられ、「今後、学生たちによる学術やスポーツなどの国際的な交流活動をさらに奨励していきます。」とあいさつがありました。

■湯徳章紀念公園、湯徳章故居紀念館
一団は、湯徳章紀念公園で胸像に追悼の献花をしました。その後、台南市の黄市長と一緒に、再開館した湯徳章故居紀念館(湯徳章弁護士の旧宅)を訪れて、親族や支援団体と交流し、湯徳章弁護士の生涯や功績について学びました。

■湯徳章弁護士の母の故郷、台南市南化國民中学校
教育委員会の代表が、今年2月に住吉中学校とオンライン交流を行った、南化國民中学校を訪問し、生徒から太鼓と獅子舞の歓迎を受けました。その後、学校内を見学して、今後の交流について意見交換しました。

■議会代表が、台南市議会議長と意見交換
台南市議会の邱莉莉議長から各市町の議会へ記念品の贈呈があり、これからの日台友好交流の方向性について意見交換を行い、お互いの思いを確認し、大変有意義なものとなりました。

■日本台湾交流協会高雄事務所(高雄市)・肥後銀行台北駐在員事務所(台北市)
訪問初日の3月12日(水)は、日本台湾交流協会高雄事務所の奧正史所長を表敬訪問。翌日の13日(木)に台南市と宇城地域が友好交流協定を結ぶことを報告すると、奥所長から「宇城地域の発展のため、高雄事務所も引き続き支援してきたい」と激励を受けました。
また、訪問最終日の3月14日(金)には、肥後銀行台北駐在員事務所を訪問し、台湾の経済状況の説明を受けた後、意見交換、情報収集を行いました。

※「湯徳章」「坂井徳章」の「徳」は機種依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。