健康 未来の後悔より、今の安心を 健診(検診)の申し込みはお済みですか?

「健診」と「検診」、みなさんはその違いを知っていますか。どちらも「けんしん」と読みますが、異なる意味を持っています。
「健診」は、健康診査(健康診断)の略語で全身の健康状態を検査することで、「検診」は特定の病気を早期発見するために体の一部を検査することです。
市の健診受診率はコロナ禍で低下しましたが、徐々に回復傾向となっています。令和5年度は過去最高の受診率で、自身の健康に対する関心の高まりが表れています。
健診(検診)の重要性を再認識し受診することで、健康の維持と病気の早期発見につなげませんか。

◆Topic 1 40~50代の高血糖増加中!若いからといって安心できません
市の健康課題は「高血圧」ですが、ここ数年は「高血糖」の人が増加しています。高血糖は肥満と深い関係があり、そこから糖尿病へとつながりやすくなります。肥満になるとインスリンの効きが悪くなり、血糖値が上がります。血糖値が高いままだと、糖尿病から人工透析や失明などにつながる恐れがあります。
糖尿病の診断指標である「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」は直近1〜2カ月の血糖値の様子を表し、HbA1c6・5%以上の人は糖尿病型とされています。近年では、HbA1c6・5%以上の人の割合が増加傾向にあり、特に40代、50代で顕著です。

しかし、市の特定健診受診率を見ると、40代、50代の受診率は低い現状です。
HbA1cが少し高くてもすぐに体調の変化には現れません。しかし、長い時間をかけて徐々に全身に影響を及ぼします。高血糖の人は改善に向けた速やかな取り組みが重要です。
血圧や体重は、自分で測定できますが、HbA1cは健診や病院で血液検査をしないと、数体値は分かりません。そのため、調の変化はなくても、若い時期から健診を受け、身体の状態を確認しましょう。

◆Topic 2 がん検診で毎年30~40人に「がん」が見つかっています
がん検診の目的は、がんを早期に発見して治療につなげ、がんによる死亡率を低下させることです。
市では20歳以上の市民を対象にがん検診を実施しています。しかし、健康宇城市21計画で示しているがん検診の受診率の目標値には届いていません。

以前のがん検診で「異常なし」の結果だからと安心していませんか。それは大きな間違い。がんの成長速度をご存じですか。
1つのがん細胞を、検診で見つけることができる大きさ(1センチ以上)のがんになるまで、10年から20年ほどの時間がかかります。しかし、その後は急激に成長速度が速まり、2センチになるまで、乳がんではたったの1年半ほどしかかかりません。

検診を1〜2年ごとに受診することで、がんを早期発見できる可能性が高まります。受診の機会を逃さず、自分の体を確認しましょう。

◆健診(検診)のご案内

※1 身長、体重、血圧測定、血液検査、尿検査など
※2 詳細は4月号で掲載予定

▽令和7年度集団健診(4~5月)
希望調査票を1月上旬に各世帯へ郵送しました。
手元にない場合はお問い合わせください。

令和6年度の健診(検診)の受診期限が迫っています。詳しくは本紙18ページをご確認ください。

問合せ:健康づくり推進課
【電話】32-7100