文化 南阿蘇ビジターセンター阿蘇野草園だより

■ヤツシロソウ[八代草](キキョウ科)
九州地方の山地の草地に分布するヤツシロソウ(八代草)です。「八代草」の名前には諸説ありますが、旧八代城主の松井家が参勤交代の際に江戸に献上花として送ったことが名前の由来の一つとされています。ヒメユリやハナシノブと同じ大陸と陸続きの時に渡ってきた植物(大陸系遺存植物)で、冷涼な気候と草原に生育します。ハナシノブやヒゴタイと共に阿蘇高原三代銘花の一つにも数えられ、草原には欠かせない植物の一つです。
カヤの伸びる草原で、濃い紫色の花が先端にまとまって咲いています。爽やかな緑色の草原の中で是非出会いたい植物ですね。
花の見頃:7~8月
花言葉:「従順な人」

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