- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県南阿蘇村
- 広報紙名 : 広報みなみあそ 令和7年7月号
現在行っている緩衝帯の整備や防護柵の設置、狩猟免許取得や宅地を防護するための政策を検討して、農作物の被害の軽減や地域住民の生活環境を守るための支援を行います。
また解体処理施設の整備も目指しており、捕獲された鳥獣を適切に処理するための施設があることで、資源として有効活用できます。ジビエ料理やペットフードへの加工に対しても支援を行っていきたいと考えています。
次に企業誘致やスポーツ大会などの誘致です。企業誘致は、地域経済の活性化や新たな雇用の創出において非常に重要な施策であり、地元住民の雇用機会が増加することが期待されます。
企業が進出したくなるようなブランド戦略を展開することが必要です。そのために、私自らが企業訪問を行い地域の魅力やビジネス環境を直接伝える「トップセールス」を実施するとともに、相談企業にも自らが交渉窓口となります。これにより、企業との信頼関係を築き、スピード感のある誘致活動へとつなげていきます。
また村のにぎわいを創出するために、スポーツ大会や民間イベントの誘致にも力を入れます。
スポーツ大会やイベントの誘致は、宿泊施設や飲食店などの利用、地域の特産品や文化を広めることができるため、地域の活性化や経済的な効果が期待できます。
スポーツ大会の誘致にあたっては、地域の特性や資源を最大限に活用するものなど積極的に誘致したいと考えています。また、本年は、合併20周年の節目の年であり、記念イベントとして、10周年に実施し盛況であった大相撲巡業を再び誘致を目指します。
民間イベントの誘致についても、地域の文化や特性に合ったイベントを企画し、民間イベント誘致を図り、多様なイベントを通じて地域の魅力を発信し、新たな訪問者を呼び込み、賑わいの創出と地域の活性化を図っていきます。
最後に買い物弱者対策です。「買い物弱者ゼロ」を目指す取り組みは、本村において非常に重要な課題であり、このような状況を改善するためには、地域のスーパーマーケットの誘致や閉店した店舗の再開支援が不可欠です。
また運転免許を返納しても困らない「買い物弱者ゼロの村」の実現には、「移動販売業者の協力」を得ることも重要です。
今後、「買い物弱者ゼロの村」の実現に向けた取り組みを強化し、地域住民が安心して生活できる環境づくりを進めてまいります。
以上が私の重要施策と7つの公約であり、持続可能な地域づくりを目指し、南阿蘇村が持つ魅力を最大限に引き出し、住みやすく活気ある地域社会の実現に向けて邁進してまいります。
また、この公約を実現するためには、村民との対話を重視し、議会との連携を深めることが不可欠です。議会は、二元代表制の機関として、施策を支える重要なパートナーです。議会との対話を重視し、情報共有を行い、議員の皆様からのフィードバックを受けることで、より良い政策形成を目指してまいります。
南阿蘇村長 太田 吉浩