- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県球磨村
- 広報紙名 : 広報くまむら 2025年8月号
■記録的短時間大雨について
球磨村を含む九州北部地方は、6月27日頃に梅雨明けしました。
今年の梅雨明けは、平年より22日早く、昨年より20日早い梅雨明けとなりました。一勝地観測所のデータによれば、梅雨入りした6月8日から6月26日までの降水量は、411・5ミリであり、梅雨期間の平均値410・5ミリとほぼ同等の降水量でした。夏本番のこの時期、警戒しなければならないのはゲリラ豪雨です。
最近、記録的短時間大雨に関する報道を耳にしますが、記録的短時間大雨の基準は都道府県別に違いがあり、熊本県は1時間あたり110ミリ以上の雨の場合に発表されます。球磨村地域防災計画に定める行動基準では、記録的短時間大雨情報が発表された場合は、体制をレベル4に強化するとともに、避難指示を発令することとしています。
ただ、手に負えないのは、現在の気象技術では記録的短時間大雨予測に限界があるということです。しかも、記録的短時間大雨は夕方から未明にかけて発生し易い傾向にあるのです。
令和4年7月9日、球磨村に記録的短時間大雨情報が発表されました。7月9日に日付が変わった0時48分に大雨注意報、14分後の1時2分には大雨警報、8分後の1時10分に記録的短時間大雨情報が発表されています。大雨注意報の発表から22分後に記録的短時間大雨情報の発表されており、未明に避難を促すことの危険性や熊本地方気象台からのホットライン情報などを総合的に判断し避難所の開設や避難指示の発令を見送りました。
ちなみに、0時から3時までの3時間雨量が221・5ミリであり、令和2年熊本豪雨24時間雨量の半分の雨量を記録しています。
なお、それまでの累積雨量から、土砂災害警戒情報の発表には至らなかったものの、球磨村では、道路の土砂崩れなどにより、最大20路線が通行止めとなり8集落が孤立しました。
夏本番のこの時期、日中晴れていても天候は急変します。油断することなく、常に最悪の状態をイメージしておきましょう。
問い合わせ:総務課 防災係
【電話】32-1138