- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県都城市
- 広報紙名 : 広報都城 令和7年9月号
■和洋菓子のコジマヤ
明治32年創業、126年の歴史を誇る和洋菓子のコジマヤ。5代目・平岩良介代表取締役の曾祖父・平岩貞義さんが、現在の鹿児島県鹿屋市付近にあった菓子店「コジマヤ」を譲り受け、戦争を機に本市に移店。現在まで、その店名と伝統の味を守り続けています。
看板商品の「昭和天皇御献上カステラ」は、昭和10年、48年の2度にわたり天皇陛下に献上した逸品。当時、日本に2台しかなかった特殊な専用窯は通常の2〜3倍の大きさで、現在この窯を扱えるのは同店だけです。「熱の逃し方が難しく、毎日2時間半以上は窯につきっきりです」と平岩代表。厳選した小麦粉と都城産ブランド卵、米飴の風味が調和したカステラは、現在でも同店の人気商品の一つで、SNSなどでその評判を聞きつけた人たちが県内外から訪れます。
長年都城で愛され、親子3世代にわたる常連客も多い同店。「商売は笑売。お菓子業界は喜怒哀楽の『喜』と『楽』を届けるもの。日々お客様の気持ちを考えながら作ることを大切にしています」と笑顔を見せます。
今月、代表取締役に就任した平岩代表は、伝統のカステラ技術とソフトクリームを融合させた新しいお菓子など、和洋菓子店の強みを生かした商品開発にも挑戦。「古き良きものを残しつつ、新しいものも取り入れていきたい」と、伝統の味の継承と未来への挑戦に目を輝かせていました。
和洋菓子のコジマヤ
【電話】22-2560