- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県えびの市
- 広報紙名 : 広報えびの 令和7年9月号
市内唯一の県立高校である飯野高等学校(以下、飯野高校という)は、地域に密着した学習や活動を行いながら、全国枠での生徒募集や文部科学省指定のDXハイスクールとしてICTを活用した学びを行うなど、活動の幅を広げています。
令和8年度からは、学科名を「普通科」から「みらい探究科」へと変更し、新たな学びを生み出していきます。
■みらい探究科=普通科+探究!
知識を超えて「新たな価値を生み出す力」を育む「論理力と発信力を育み、多様化する大学入試に対応」
▽総合的な探究の時間が増加
総合的な探究の時間を軸としたカリキュラムで、各教科との行き来により学びを深化させます。また、1日かけて探究活動を行う「超探究の日」等を実施することで、「創造的企画力」、「コミュニケーション能力」、「デジタル活用力」等を養成します。
▽グローカルに活躍する人材育成
教室を飛び出し、探究活動や越境体験などの実践で、学んだ知識を自分で動き、形にする力を養い、地域と世界で課題解決に挑む人材を育てます。
■コース制からLab(ラボ)制に!
「みらい探究科では、教わる学びから自分で探究する学びへ。
ラボ制を通じて一人一人の可能性を伸ばし、挑戦する力と実践力を育てます」
▽共働 Action Lab
毎週水曜の午後に校外に出て学びます。さまざまな事業所等の現場で、自分の決めた課題に向かい地域の皆さん(地域の大人や大学)と協働しながら実践することで、未来を創造する力を育みます。地域貢献活動で総合的な人間力を養い、さまざまな進路を実現させます。
▽共創 Quest Lab
地域や社会におけるさまざまな課題について、自らプロジェクトを立ち上げて、地域を越えたグローバルな視点で考え、実践まで行います。さらに、その学びを充実した学習環境で、教科学習にも結び付け、社会を生き抜く力を身に付けていきます。
■生徒の声「やってみたら分かる!この学びの価値」
▽山下世愛(せな)さん 普通科総合コース(2年・加久藤中出身)
ボランティア活動や学校生活で、地域と深く関わるからこそ得られる発見や、将来どのように地域社会に貢献できるのかを考えるきっかけを見つけることができました。地域の皆さんの協力や支援のおかげで、普段の生活では体験できない貴重な学びを得ています。活動の中で失敗もありましたが、それをマイナスではなく経験の一部として捉え、成長につなげられるようになりました。今後も「飯野高校だからこそできる」学びやボランティア活動に積極的に挑戦し、自分の将来に結びつけながら、地域や社会に貢献していきたいです。
▽齋藤理玖斗(りくと)さん 普通科探究コース(2年・真幸中出身)
学校生活での一番大きな学びとなったのがマレーシアでの越境体験です。現地の高校生と1週間生活を共にし、多文化に触れる貴重な時間を過ごしました。すべてが英語でのやり取りで苦労しましたが、「自分を変えられるのは自分だけだ」と覚悟を決め、積極的に話しかけるようにしました。今でもSNSでつながっていて、交流が続く友人もできました。日本では得られない経験を重ねることで、自分の人生観が大きく広がりました。飯野高校での学びは、挑戦する勇気と新しい世界への扉を開いてくれるものだと実感しています。
お問い合わせ:宮崎県立飯野高等学校
【電話】33-0300