- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県出水市
- 広報紙名 : 広報いずみ 5月号(2025年5月1日発行)
民生委員・児童委員(以下、民生委員)という存在をご存じですか?なんとなく聞いたことがある方はいるかもしれませんが、実際にどんな活動をしているのか知っている方は多くないと思います。高齢化・核家族化が進む今、ひとり暮らしの高齢者や子育て世帯など支援を必要とする方が増えています。『地域の方たちの役に立ちたい』。このような想いで活動する民生委員が皆さんの地域にいます。地域福祉の充実には、民生委員の存在が必要不可欠。そんな身近な相談相手ですが、なかなか知る機会が少ない民生委員についてご紹介します。毎日の暮らしの中で、悩み事や困り事があった時、皆さんは誰に相談しますか?
■地域をつなぐ地域の最前線の相談窓口 民生委員・児童委員
◆民生委員ってどんな人?
民生委員は、厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員で、無報酬で地域福祉を支えるボランティアとして活動しています。本市では、130人が各担当区域に分かれ、悩み事・心配事など抱えている地域の方に声をかけ、見守るなどの活動をしています。また、活動を通じて寄せられるさまざまな相談に応じて、福祉制度や子育てサービスを受けられるように、行政や専門機関へ『つなぐ役割』を担っています。
皆さん、こんなことで悩んでいませんか?
◇暮らしのこと
・ひとり暮らしで、もしもの時が不安
・不審者が訪問してきたら
・災害時の避難方法
・生活費のこと
◇高齢者のこと
・買い物・ごみ出しが困難
・介護サービスを受けたいがどこに相談していいか分からない
・家族の介護で悩んでいる
◇子どものこと
・相談できる人がいない
・子育てに対する不安
・学校に行きたがらない
・児童扶養手当などの相談
◇その他
・ご近所トラブルの仲裁や相談
・生活保護の相談申請
・DV被害者の一時避難や相談窓口への案内
◆例えばこんな相談ありました。
・母が退院後、ひとり暮らしになるので心配。
・身体が弱くなってきたので、定期的に声をかけてもらいたい。
・子どもが進学するため、教育ローンなどについて詳しく知りたい。
・訪問販売で無理やり契約させられた。クーリングオフについて知りたい。
◇分野別相談・支援割合[R6.4~R7.2]
◇お互いに支え合う地域社会を目指します。
田島英樹氏[15年目]
出水市民生委員児童委員 協議会連合会会長
高齢化や自治会未加入者の増加など、地域とのつながりが薄れる中、高齢者や障害者、子育てや介護をしている方が周囲に相談できず孤立してしまうケースが増えています。そこで、地域の身近な相談相手として必要な支援を行うのが“民生委員”です。民生委員はそれぞれ担当区域を持っており、生活に困っている方や支援が必要な方がいれば、訪問したり相談に乗ったりしています。活動の基本にあるのは“信頼関係”。地域の方が安心して相談できるよう、私たちの活動には守秘義務が法で定められています。どんな悩み事でも構いません。私たちはあなたに寄り添います。
また、少しでも民生委員の活動に興味のある方は、安心して暮らせる地域づくりを一緒に目指しませんか?