くらし 特集:地域をつなぐ(2)

◆民生委員の声を聞きました。
◇民生委員は気配り・心配り
田島菜穂美氏[3年目]
担当区域→上古市・下古市

約20年前、出水に移住してからこれまで多くの方に支えられてきました。その恩返しができればと民生委員を引き受けました。民生委員になったことで、改めて地域のことをより知ることができ、また、これまでの仕事で培った経験が微力ながら活動に役立てられ、とてもやりがいを感じています。活動中に心がけていることは、その方に寄り添うことです。“大切なのは適度な距離感”。難しいですけれど。活動する中で「あなたが民生委員でよかった。」そんな言葉をかけて頂けたことも。何か悩み事がある方は、話し相手という感覚で良いので気軽に声をかけてください。人に話すだけで解決に向かうことがきっとあります。

◇話を聴くことが一番の役割
折田安朗氏[3年目]
担当区域→元町

15年間自治会長を勤めていた父の姿を見て、私も何か地域に貢献できればという思いで民生委員になりました。1期目ということもあり、地域の状況把握に時間がかかりましたが、週1回のいきいきサロンや自治会活動に積極的に参加し、普段から地域の方とコミュニケーションをとり、情報収集や不審者等の注意喚起をしています。また、経験豊富な先輩方にアドバイスをもらいながら活動ができるので、これまでにこういった経験がない方でも気持ちさえあれば民生委員になれると私は思います。私たちは守秘義務を守ります。誰かに話すことで早期解決につながることもあります。ぜひ声をかけてください。

◇民生委員は『つなぎ役』
前田盛光氏[12年目]
担当区域→本城・内野々上・内野々下

民生委員の活動は全く苦ではありません。むしろ楽しいです。街中で会うと「元気しとっけ!」と声をかけられ私が元気をもらうこともあります。民生委員は各区域の自治会長と情報共有をしながら、毎月区域ごとに訪問等を行っています。私の地域はひとり暮らしの高齢者や身体が不自由な方もいますので、その方たちを災害時にどうやって避難させられるかなど考えながら活動しています。民生委員は信頼関係があって成り立つ職務。私ひとりでは問題を解決できません。相談事を親身に受け止め、関係機関へつなぐことが私たちの役目です。“ひとりで悩むより地域の民生委員へ相談”この言葉を皆さんにお伝えしたいです。

◇民生委員を知ってほしい
池田貞子氏[7年目]
担当区域→町・別府・仮屋

前任の民生委員の方に父がお世話になっていたこともあり、誰かのお手伝いができればと民生委員になりました。私の担当区域は世帯数が多いため、自治会長はもちろん行政などと連携しながら活動を行っています。相談内容は、子どもや介護のこと、ご近所トラブルなど多岐にわたります。民生委員に必要なことは“相手の話を全て聴き汲み上げること”。そのうえで判断し専門の方と話し解決につなげていきます。若い世代の方は、地域に民生委員がいることを知らない方も多いのではないでしょうか。まずは私たちの存在を知ってほしいです。相談できず悩んでいる方、どんな些細な事でも構いませんので、話してみてください。

◆民生委員として活動してみませんか?
今年は任期満了に伴う民生委員選任の年です。
地域のつながりを大切にし、支え合いの輪を広げる民生委員として、あなたの力を活かしてみませんか?
高齢者や子育て家庭の相談役となり、安心して暮らせるまちづくりに貢献できます。ともに地域を支える一員として活動してみませんか。

問合せ:福祉課
【電話】63-4085

各地域で民生委員が活躍していますが、
民生委員だけでは見つけられないこともあります。
“ひとりも取り残さない”
そんな安全安心なまちづくりのため、出水市では、
『ながら見守り・防犯運動』を推奨しています。

◇ながら見守り 防犯運動
いつでも・だれでも今すぐ始められる。
・農作業しながら
・通勤しながら
・運動しながらながら
・買い物しながら

日常生活の様々な活動の中で少し防犯の視点を持って、地域の子どもたちや高齢者などを見守る活動です。

問合せ:コミュニティ推進課
【電話】63-4022