- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県出水市
- 広報紙名 : 広報いずみ 10月号(2025年10月1日発行)
■新たな刺激で生まれる変化
~史上初の試み『出水地区公立高校生徒会交流会』~
出水高校 原村蒼汰さん
出水工業高校 竹田虹虎さん
野田女子高校 マルチネズ七海さん
出水商業高校 新垣颯人さん
現在、出水地区の5公立高校[出水・野田女子・出水工業・出水商業・鶴翔]では少子化や、現市外高校への流出などにより「生徒減少」という課題に直面しています。ある高校では20年前に比べクラス数が半分になるなど、その影響が如実に出始めています。この危機を全員で乗り越えるべく、各校の生徒会が立ち上がり、今年の1月、出水地区5公立高校による「交流会」が動き出しました。これまでに2回開催された会では、「高校活性化」をテーマに、高校生活に関する意見交換や、交流イベントの企画、高校のPR方法の検討、実習授業の体験が行われました。市内4校の生徒会長からは、「生徒会の運営方法や生徒制作作品の展示の仕方など、自分の高校でも実践したいことが数多く見つかった」「同じ高校生が全く違う授業で力をつけている姿を見て、自分たちも負けていられないと思った」など早速効果が出ていることを感じる感想を多く聞くことができました。新たな刺激を受け、生徒たちに変化が生まれています。知恵を出し合い、自分たちの学び場のために奮闘する高校生たち。次回は商業デパートでの交流会!高校生たちの進化は始まったばかりです!
◇青春発信中
各校でリアルな高校生活をInstagramで発信中。
パンフレットでは知れない情報も盛り沢山!
高校選びの時はこちらも要チェック!
(※詳細は本紙をご参照ください。)
■高校選びは家族の一大プロジェクト
数か月後、どの高校を志願するか決断する時がやってきます。最終的な答えを出すのは子ども自身です。しかし、その答えに不安をもっている子、将来が見えずまだ答えが出せない子など、今も悩んでいる子がいます。そんな悩みを一緒に考えられるのは、やはり家族です。事実、市内の中学3年生を対象に行なったアンケートの結果、高校選びの際、家族の存在が非常に大きいことがわかりました。高校選びは、家族の一大プロジェクトです。意見がぶつかることもあるかもしれません。しかし、子どもと真剣に向き合うことで得られるものがあることを、中学3年生がいる2家族から教えてもらいました。
◇志望校選びに関して誰からのアドバイスが欲しいですか
1位 家族[37%]
2位 学校の先生[25%]
3位 先輩[24%]
◆Discussion with the family
◇息子の熱い想いを初めて知る
進路について話をする時、普段は見ることのなかった将来を真剣に考えている姿を見ることができました。自分自身で希望を持ち、「大学で叶えたい夢がある。それを見据えて高校を選びたい」という熱い想いをその時初めて知りました。真剣に子と向き合うことで得られた発見でした。
杉元家
◇初めて感じた娘の強い意志
これまで娘の将来を考え、色々なことにチャレンジさせてきました。高校選びも、私の中で考えていた高校を提案してみました。しかし、娘からは「この高校に行かせてほしい」と別の高校の名前が返ってきました。娘から初めて感じたその強い意思を尊重し、今は全力で応援しています。
野島家
中学3年生は、あと少し時間があります。そして中学1・2年生は、既に動きだして損はありません。家族であるあなたが過ごした高校生活や、これまでの社会経験を生かして、子どもと一緒に高校選びを考えましょう。行きたい高校に笑顔で通う、我が子の姿を見るために、大人の私たちから動き出しましょう。
