健康 人生100年時代! 健康増進講座 vol.2 ~働く人の健康づくり~

本市では、働く人の健康づくりにチャレンジする企業を応援しています。
今回は、従業員の健康維持や増進のためにさまざまな取り組みをされている、「アサダメッシュ(株)鹿児島工場」(祁答院町黒木)の管理部長の山之内香織(やまのうちかおり)さんと衛生管理者の片野里咲(かたのりさ)さんにお話を伺いました。

■健康づくりのきっかけは何ですか
従業員数の増加に伴い、約10年前から健康診断の所見ありと判断された人の数が増え、それを改善したいと思い、従業員の健康づくりについて考え始めました。初めはなかなか効果を出せずにいましたが、5年前から「社員の健康づくり」を目標に掲げて、本腰を入れて取り組んでいます。

■どのような取り組みをしていますか
3年前に昼食補助として、食堂に「OFFICE DE YASAI(オフィスデヤサイ)」を設置しました。これは、オフィスに冷蔵庫を設置して、サラダやカットフルーツ、惣菜などを従業員が気軽に安価で購入できる社員食堂、置き食サービスのことです。従業員の野菜不足が課題でしたが、これを設置してからは、1日分の商品がほぼ完売する状況で、従業員の健康づくりに対する行動変容につながっていると考えています。
また、令和6年度から「自立体力全国検定」という体力測定を実施しています。
歩行、姿勢変換など4種目のスピードを計り、体力年齢などの結果を見ることができるものです。簡単な動作なので年齢関係なく測定することができます。場所を取らず広いスペースがなくてもできるため、取り入れやすかったです。
従業員が楽しみながら測定でき、コミュニケーションの一環にもなっています。

■どのような効果が表れていますか
週3日、委託保健師が常駐して健診後のフォローや面談、相談などを実施していることもあり、健康診断で再検査や精密検査の対象となった方のうち、実際に二次検査を受ける従業員が増えました。
少しずつではありますが、従業員の健康に対する意識が高まってきていると感じています。

■今後の課題や目標は
目標は健康診断の所見ありと判断される従業員の数を下げることです。
「会社の財産=従業員」と捉え、従業員の健康づくりに積極的に取り組むことで、活力向上や業務の効率化を図り、組織全体の生産性を向上させていきたいと考えています。
また、健康問題が起こる前の予防的な取り組みも重要であると考え、さまざまなことに取り組んでいきたいと思っています。

■働く人の健康づくりをお手伝い
働く世代は、仕事が中心で健康の配慮が難しい一方で、40歳を過ぎる頃から心筋梗塞や脳出血、がんなどの生活習慣病のリスクが高まるため、若いうちから生活習慣病を予防する必要があります。
市では、働く世代の皆さんがいつまでも元気で働き続けるために、健康づくりに取り組む企業や事業所をお手伝いしています。詳しくは、市ホームページをご確認ください。

問合先:市民健康課健康増進第1G(すこやかふれあいプラザ内)
【電話】22-8811