- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県霧島市
- 広報紙名 : 広報きりしま 2025年5月上旬号
◎生きていく上で欠かすことができない「食」を未来につなぐ、私たちのまちの新規就農者や農業後継者などを紹介します。
東 宏侑(ひろゆき)さん(24)
国分出身、国分在住。
就農2年目。東農園代表。
営農類型:施設・露地野菜
経営作目:果菜類(スイートコーン)、葉茎菜類(ネギ)、水稲
営農面積:13a
「親の後を継ぐということは責任が重いですね」と実感を込めて話す東宏侑(ひろゆき)さん(24)。高校卒業後3年勤めた会社を辞め、農業大学校を経ておととし就農しました。今年1月には経営主となり、国分上井でスイートコーンなどを生産しています。
「前の仕事も一生懸命やっていたつもりでしたが、どこか情熱が持てなくて。そんな折、祖母が亡くなり、近所の人たちから祖母が農業を頑張っていたと聞いて、自分も農業の道に進もうと思いました」と振り返ります。
忙しくてまだ先のことを考える余裕もないと笑う東さん。「スイートコーンは夜間に糖分を蓄えるため、収穫は午前2時に起床して日が昇るまでに終えます。水稲も作っているので、スイートコーンの収穫時期は田植えの準備も重なって大忙し。それでもお客さまのおいしかったという声を聞くとうれしくて、もっと頑張ろうという気になります。これからも新鮮でおいしい物をたくさんの人に届けたいです」
■丹精込めて作られた初夏の味覚、2種類のスイートコーンの食べ比べも
東さんは現在、16棟のビニールハウスで2種類のスイートコーンを生産しています。一つは、黄色い粒の「ゴールドラッシュ」という品種で、粒皮が薄く甘いのが特徴。もう一つの「雪の妖精」は、その名のとおり粒が白くとても甘いため大人気の品種です。
東さんが丹精込めて作ったスイートコーンは、市内のAコープや山形屋、AZ、ハピネスなどで販売されるそうです。季節になると購入希望の問い合わせも多く収穫期も短いので、見かけたら迷わず購入することをお勧めします。