くらし 荒茶生産量 日本一記念「今こそ飲もう‼新茶」

■かごしま茶 悲願の荒茶生産量日本一
鹿児島県は2024年産の荒茶生産量で初めて全国1位を達成しました。荒茶とは、製品として仕上がる前のお茶のことです。
これまで65年もの期間、トップを守っていた静岡県を抜き、2万7千トンの生産量を記録しました。この快挙は、生産者の努力や技術向上、ペットボトル茶の需要増加が背景としてあります。
かごしま茶は今後、国内外での需要拡大に対応しつつ、日本茶文化や多様な飲み方を広める取り組みが進められる予定です。

■志布志市は有数の茶産地
本市は、県内で南九州市に次ぐ第2位の茶産地であり、九州においても、茶園面積・荒茶生産量第2位に位置付けられます。
この地域の茶生産は、約300年の歴史があり、地理的条件を活かし、味・香りに優れた多様な品種を栽培する全国でも有数のお茶産地となってます。
その中でも、てん茶(抹茶の原料)の生産量は日本一となっています。抹茶には健康に良いとされる成分(テアニン・カテキンなど)が豊富に含まれており、健康維持を目的とした消費の増加、また海外では日本食ブームの影響もあり、抹茶の需要が急速に拡大しています。

■しぶし茶品評会取組報告(銘茶研究会)
しぶし茶を全国および県茶品評会へ出品し、各種茶品評会にて上位入賞を果たすことや特別賞を受賞することにより、「しぶし茶」のブランド確立、さらなる茶業振興を図る取り組みを行っています。
昨年の出品実績として、全国茶品評会に15品を出品し、うち6品が入賞、鹿児島県茶品評会に4品を出品し、4品いずれも入賞という好成績を納めています。

■志布志市茶業振興会会長から皆様へ
志布志市茶業振興会 会長 坂元修一郎
鹿児島県がついに荒茶生産量日本一となりました。その中でも志布志市は九州において、面積・生産量ともに2位となるお茶の産地です。
特に、抹茶の原料となるてん茶や有機栽培茶は全国で最も多く生産されています。
また、現在海外での日本茶需要が高まる中、海外へ向けた輸出用のお茶の生産にもいち早く取組み、全国から注目されるお茶の産地として大きく成長してきました。
この地域では、4月上旬から5月下旬ごろまでの2カ月で新茶の生産が行われます。他県にはない新しい品種の煎茶や紅茶に加え、てん茶や玉露までいろいろなお茶の味が楽しめるのも「しぶし茶」の魅力です。
今年の新茶も香り高く素晴らしい品質のものになっていますので、ぜひ「しぶしの新茶」をご賞味ください。

■全国へしぶし茶を発信!
市茶業振興会によるPR活動
しぶし茶を広く知ってもらうために志布志市茶業振興会(志布志市内の茶生産者で組織する団体)では、全国さまざまな場所でPR活動を行っています。令和6年度のPRの様子を紹介します。
・かごしま百円茶屋に参加(神奈川県)
・志布志お釈迦まつりでふるまいを実施
・大隅半島一体となっての駅地下街での振舞い・販売(大阪府)
・秋の陣まつりのふるまいは子どもたちに大人気

■お茶の入れ方教室やってます
市民を対象とした生涯学習講座にて、「知って楽しむしぶし茶体験」というメニューがあります。
地域の方々に本市が茶産地ということを知ってもらうこと、お茶を好きになってもらうことを目的に、お茶の入れ方教室を開催しています。
興味のある方はぜひ、生涯学習講座へお申込みください。先日は放課後デイサービスで実施したところ、子どもたちからは、「お茶の葉はいい匂いがした」、「家でも自分でお茶を入れてみたい」との感想が聞こえてきました。
新茶の季節です。皆さんも、今こそお茶を飲んでみませんか。

問い合わせ先:有明庁舎 農政畜産課 作物グループ
【電話】474‒1111(内線169)