健康 みんなの健康メモ(Health up for Smile!)

◎保健・医療など健康に関する情報を発信!

「今月お話するのは保健師の坂元です。」

■大丈夫かな?子どもの「こころ」と「からだ」の健康
「最近、元気がないような…」「たまたまかな?」「気のせいかも」「話していいのかな?」など、周りにこんなことが気になる子どもはいませんか?
▽こんなサイン、見逃さないで!
・からだやこころの不調
・居眠りが多い
・遅刻や早退、欠席が多い
・急に成績不振が表面化
・授業に集中できない
・部活や遊びに抵抗
・家族や家のことを話したがらない
・自分の将来や思い、希望などを言わなくなった など

子どもたちは、「こころ」に不調を抱えていることがあります。本人が不調に気付かなかったり、気付いても話さなかったりすることも。
この状況には、さまざまな背景や悩みなどがあり、いじめやヤングケアラー、児童虐待が潜んでいる可能性もあります。

◆ヤングケアラーって?
本来は、大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている18歳未満の子どもを指します。
▽大人の代わりに…
・幼いきょうだいの世話
・目が離せない家族の見守りや声かけ
・買い物や料理などの家事、障がいや病気のある家族の入浴やトイレなどの介助
・家計のための労働 など

子どもが家事や家族の世話をすることは、「お手伝い」の一環であり、「当たり前のこと」だと思うかもしれません。ですが、日常的な負担により、自らがやりたいことができず、学業や友人関係などに影響が生じてしまうことがあります。

◆気になる子への声かけポイント
○生活状況を確認する
食事や睡眠など、子どもの状態を確認します。

○話を無理に聞き出さない
外部介入に抵抗を感じることがあるため、本人の立場に配慮し、丁寧に関わることから始めます。

○家族のケア(世話)をしていることや事実を否定しない
親や家族に対する否定的な態度や非難、押し付ける支援は、「話さなければよかった」と思わせてしまうことがあります。

○他の選択肢があることを伝える
周囲の期待に応えるためにケアを行っている場合があります。否定したり、過度に評価するのではなく、子ども本人の状況を認めた上で、「いつでも助けを求めていい」「もっと自分を優先していい」などと伝え、他の選択肢もあることを示すことが必要です。

○プライバシーを保護する
「支援を受けること」に抵抗を感じる人や、周囲に知られたくないという人もいます。子どもやその家族が周囲から偏見を持たれないよう、十分な配慮が必要です。

◆相談機関はこちら
・志布志庁舎 こども家庭センター(こども子育て課内)【電話】472‒1111
・大隅児童相談所【電話】0994‒43‒7011
・児童家庭支援センター「つながり」【電話】0994‒45‒7300
・こども家庭110番(中央児童相談所内)
月曜~金曜(午前9時~午後10時)【電話】099‒275‒4152
・児童相談所虐待対応ダイヤル
24時間365日対応【電話】189(いちはやく)
・こどもSOSダイヤル
24時間年中対応【電話】0120‒078‒310