くらし 問いかけられる自己責任 あんしんなブロック塀をめざして

ブロック塀は、狭い国土で生活する私たちにとって重要な外構構造物として建設され、プライバンーの確保、防犯や防火などに役立っています。
しかし、地震などによる倒壊の事例が報告され、通学路、避難路、及び不特定または多数の人々が通行する道路に面するブロック塀の安全確保は、地域社会の共通する願いです。
ブロック塀の構造、耐久性、転倒防止対策を理解して、自己点検してみましよう。ブロック塀のような私的財産は、所有者の責任において管理するのが基本です。

編集:一般社団法人 日本建築学会 組積工事運営委員会
発行:
一般社団法人 全国建築コンクリートブロックエ業会
全国コンクリートブロックエ業組合連合会

■ブロック塀診断のために
質問(1):「安全なブロック塀」とは、どの様なものですか?
答え:何が起きても、「瞬時には倒れない塀」です。

質問(2):「ブロック塀の安全対策」とは、どの様なことですか?
答え:「ブロック塀の診断(安全点検)」を行い、安全性を判断し、倒壊するおそれがあるものには、転倒防止対策を講じることです。

質問(3):「ブロック塀の診断」は、手軽にできますか?
答え:ここに示している「ブロック塀の診断」は、一般市民の方を対象に作成されていますので、手軽に診断できます。

■診断のポイント
※詳しくは本紙をご覧ください。

◇用語解説
注1. 精密診断:たて筋の間隔、基礎の形状や根入れ深さ、地盤の耐力を確認すること。
注2. 根入れ:基礎の地中に埋め込まれている部分。
注3. 擁壁:急斜面の土の崩壊を防ぐための垂直な壁。

■診断にあたってのアドバイス
a. 建築後約20年経過すると、壁体内部の鉄筋にさびが認められるようになり、抵抗力が弱くなります。
b. 建築後に高さ方向の増積みをすると、全体のパランスや鉄筋が上下につながらないなどの問題が生じます。
c. ブロック塀は、自立構造物として設計されています。土圧や他の構造物からの力には、抵抗できません。
d. 擁壁(注3)ゃ玉石積みの上のものは、基礎の抵抗力不足や落下時の衝撃などにより、危険性が高くなります。
e. 耐力診断には、危険を伴うことがあります。周囲に人がいないことを確認し、必ずブロック塀を押して下さい。

■ブロック塀の診断カルテ
※詳しくは本紙をご覧ください。

問合せ:渡嘉敷村役場 観光産業課 土木建築係
【電話】098-987-2323