文化 ヤガン折目 令和7年7/18~20

ヤガン折目は毎年旧暦6月の3日間(6/24~26)を通して行われる神事です。ノロは数日前からおもろ(歌)の稽古を行い、初日の朝、ウタキから三日間で使用する道具の材料を取り、きれいに洗って準備します。夜はタレーラム(西コミュニティ横の小高い場所)に山の神を迎えます(山ん神)。二日目朝、カーブイ(植物の冠)とシブク(銅鑼と太鼓の棒)を作ります。夕方イビガナシー(ヤガン折目を行う広場)に行き、神酒(みき)とバーイ(干魚)を添えて、祈りでその場所を開けて山の神を迎えます(火ヌ神祭)。三日目朝、ヌン殿内から銅鑼と太鼓の音で道を清めながらイビガナシーまで歩きます。到着後、村関係者が着席したところでウンヌキグトゥを唱え、来所した方の祈願を受け付けます(アサフララ)。正午頃に村内の拝所を回り、祈りを捧げます(トゥン巡り)。その後、イビガナシーに戻り午後も祈願を受け付けます(ユウフララ)。
17時頃東西のノロが歌を掛け合い、広場を対角線上に移動しながら神と戯れます(立(たち)ウムイ)。その後改めてウンヌキグトゥを唱え、広場に招いた神を戻す祈りの後、カーブイを広場入り口の拝所に置いて三日間が終了します。さらにその翌日、それまで使った衣装を洗い(衣装さらし)、翌々日にこの神事に携わったあらゆる神や人、関わった拝所に感謝の気持ちを込めて各所で祈ります(神むどぅし)。これでこの年のヤガン折目がすべて終わります。

今年もステージイベントも予定していましたが、フェリー欠航となり、演者の方々が来島できなかったため、奉納相撲のみ行いました。

ヤガン折目行事への寄付および寄贈をいただきました。
・第一航空株式会社(寄付)
※個人の氏名は本紙をご覧ください