くらし まちの話題(2)

◆伝統を未来へつなぐ一歩 久米島紬研修生が卒所
令和6年度久米島紬後継者育成事業の卒所式が3月21日に久米島紬の里ユイマール館で行われ、研修生3名に桃原町長から終了証書が授与されました。この事業は、久米島紬の技術や文化の継承を目的に実施されているもの。研修が終了した3名は、今後は組合員として活動します。
久米島紬事業協同組合では、今年度も研修生を募集しています。詳細については、当組合(【電話】985-8333)までお気軽にお問合せください。
申込〆切:5月15日(木)

◆海のいのちを未来へ シンポジウムで探る共存のかたち
3月24日、イーフ情報プラザで「久米島における海草藻場とアオウミガメの共存の在り方」をテーマにシンポジウムが開催されました(主催:国立研究開発法人水産研究・教育機構、共催:久米島町、後援:久米島漁協)。絶滅危惧種アオウミガメの急増により、世界各地で藻場の衰退が報告される中、久米島海域でも深刻な影響が出ており、水産業への打撃が懸念されています。シンポジウムでは、最新の研究結果が報告され、専門家による共存の可能性や今後の対策について議論が行われました。

◆受け継がれる手しごと 久米島の織り手2人が快挙
沖縄県内最大の美術・工芸の公募展総合美術展、第76回「沖展」(主催:沖縄タイムス社)の工芸6部門のうち、織物部門で本町出身・在住の古堅ヨシエさんが奨励賞を、吉原雪枝さんが入選を受賞しました。
表彰式は3月16日に浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで行われ、受賞を喜びました。受賞作品は、3月15日から30日まで、沖展会場のANAアリーナ浦添(浦添市民体育館)に展示され、会期中は約2万人が来場し、力作を鑑賞しました。

◆新入学児童への交通安全お守り寄贈
久米島町老人クラブ連合会の渡慶次春子会長らが教育委員会を訪れ、小学校新入学児童の健康と安全を祈願して制作したお守り70個を宇江城詮教育長へ寄贈しました。生地は久米島紬を使用し、久米島産の塩入りのお守りとなっています。
宇江城教育長は「心のこもったお守りを寄贈していただき感謝します。」とお礼を述べました

◆新しい命へのエールを込めて 母子手帳ケースを寄贈
3月に沖縄県農業協同組合久米島支店より母子手帳ケースの寄贈がありました。JA久米島支店からは、毎年母子手帳ケースの寄贈をいただいており、母子手帳交付時に妊婦さんへお渡ししています。令和6年度の母子手帳交付件数は63件、出生数は59名となりました。
ご寄贈いただきありがとうございます。

◆世代を超えて伝えたい 嘉儀山の物語
久米島の嘉手苅、儀間、山城の3字(通称・嘉儀山)の歴史を中心にまとめた本「故郷をみつめて」全3巻が、このほど出版されました。執筆した儀間出身の安村庸さんから久米島町へ本が寄贈されました。第1巻では嘉儀山の集落の変遷や三大行事、屋号の変化などを紹介。第2巻では久米島の歴史を上下巻に分けて解説、第3巻では使節団や貨幣に関する資料が掲載されています。