健康 公立久米島病院だより

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受付時間:
・午前…8時30分~11時
・午後…1時~4時

5・6月の休診日:毎週日曜・月曜・ゴールデンウイーク(5/3(土)~5/6(火))

◆2025年度予防医療のご案内
並木宏文(公立久米島病院 病院長兼管理者)
日頃より公立久米島病院にご協力いただきまして誠にありがとうございます。当院で推奨している予防医療について、ご案内いたします。お気軽にご相談ください。

1.予防接種
・肺炎球菌ワクチン
65歳以上の方、もしくは心・肺・肝・腎疾患、糖尿病などの持病がある方に、生涯で1~2回(接種は5年間隔)

・帯状疱疹
50歳以上の方、遺伝子組み換えワクチン2回推奨(他、60歳以上で生ワクチン1回接種法あり)

・インフルエンザ
全ての方に、毎年

・破傷風
全ての方に(特に農業・畜産業の方)、初回は3回、その後10年毎(百日咳予防を兼ね三種混合で代用も推奨)

・B型肝炎
19~59歳の全ての方と60歳以上の高リスク(慢性肝疾患、糖尿病、腹膜・血液透析中、B型肝炎患者の家族の方、医療従事者等)の方に

・A型肝炎
慢性肝疾患・B型/C型肝炎の方などに

・HPV
子宮頸がん・肛門がんの予防目的、特に26歳以下の女性・男性の方に(定期接種対象者の場合は無料)

・麻疹・風疹
ワクチンを接種していない方(特に40~50代男性、抗体検査・接種が無料となる場合あり)

・新型コロナウイルス
生後6ヶ月以上の全ての方に。

・RSウイルス
60歳以上(特に心・肺・肝・腎疾患、糖尿病などの持病がある方)、妊婦(妊娠24から36週)

・その他のワクチン
海外(特に途上国)に行く予定がある方はご相談下さい。

2.がん検診(まずは住民健診などで相談・検診ください)
・胃がん
50歳以上の方(胃バリウム検査を1~3年毎、上部消化管内視鏡を2~3年毎)

・大腸がん
45歳~75歳の方(便潜血2回法を毎年か、大腸内視鏡3~10年毎)、大腸がんの家族がいる方(家族歴)があれば要相談

・肺がん
50歳~80歳の方で、喫煙歴(1日1箱×20年相当)がある方(禁煙後15年未満の方も検診対象)

・乳がん
50歳(もしくは40歳)~75歳(マンモグラフィーを2年に1回)の方、家族歴があれば要相談

・子宮頸がん
性交開始後21歳~65歳(子宮頸部細胞診を3年(あるいは2年)に1回か、HPV検査5年毎と細胞診検査を場合により行う)

◆「子どもの『気質』を知ろう」
公立久米島病院 小児科 渡邉 幸
入園・入学、進級おめでとうございます。新しい一年のスタート、お子さんはどのように過ごしていますか?新しい環境に慣れて楽しめている子もいれば、なかなか馴染めずに苦労している子もいるかもしれません。
新しい環境に順応しやすいかどうかは、その子の「気質」が関係します。「気質」とは人格を作っている大きな要素で、その子を他の誰とも違う唯一無二の存在にしているものです。気質には「良い」も「悪い」もなく、ただ「違う」だけです。今回は「ポジティブ・ディシプリンのすすめ~Save the children~(明石書店)」の中から、7つの気質についてご紹介します。

お子さんがそれぞれ「低い~高い」のどこに当てはまるかチェックしてみてください。こうして見ると、気質がプラスに働く面と、マイナスに働く面が見えてくると思います。大人は「もっとこんな性格だったら」と考えがちですが、気質は変えられるものではなく、どの気質も大切で社会的に価値のある長所があります。大人ができることは、目先の行動にとらわれず、子どもの持っているものを信じて成長を「長い目でみる」ことです。
また、自分の気質もチェックしてみてください。気質の違いや類似性は、相性に強い影響を与えます。子どもの「この行動」が「気になる(気にならない)」理由も見えてくるかもしれません。
子どもの「気質」を理解することは、互いに理解し尊重しあうためにとても貴重です。ぜひ活用してみてください!