くらし 安全・安心な水を届けるために(2)

■「水と暮らしをつなぐ仕事」藤原さんが語る、現場のやりがいと責任
▽大切なのはコミュニケーション
私の主な仕事は「設計・積算・監督」です。設計図を作成したり、工事に掛かる費用を積算したり、現場工事が始まれば、監督員として工事の進行を監督します。ここで仕事をする上で何より大切だと思うのはコミュニケーションです。
工事を決められた期間の中で安全に、そして円滑に進めるためには、業者さんとの連携や工事を行う地域の方々への丁寧な説明や皆さんのご理解が欠かせません。
住民の方と話すときも、業者さんに指示を出すときも、どの場面でも相手の意見や気持ちを尊重しながら、私たちの目的を理解し受け入れてもらえるような伝え方がとても重要だと感じています。

▽皆さんのご協力があってこそ
水道工事で最も生活に影響するのが断水です。
水が使えない時間があるというのは、誰にとっても不便なことです。
それでも「やらなければならない工事だから」と快く協力してくださるおかげで、私たちは着実に工事を進めることができます。工事は決して私たちだけでは成り立たないので、皆さんのご理解は本当にありがたいと感じています。

▽経験の先にある達成感
私たちの仕事は決して簡単ではありませんが、経験を重ね知識を身に付けることで、設計や監督業務に生かせたときに成長を感じ、達成感があります。図面を描くのも難しそうに思われるかもしれませんが、CADソフトが優秀なのでハードルは高くありません。私自身も採用時には一度も触ったことがありませんでした。

▽暮らしを支える、やりがいある仕事
大変な仕事ではありますが、その分やりがいの大きな仕事です。水道は生活に欠かせないライフライン。これからも安全・安心な水を皆さんの元へ届けるために力を尽くしていきます。
この仕事の魅力に、少しでも興味を持っていただけたらうれしいです。

▽AIの活用 新たな技術も
これまでに蓄積してきた漏水履歴などの管路情報と環境ビックデータを組み合わせ、AI(人工知能)による予測計算を行うことで管路の劣化診断を行える新たな技術を活用しながら、より効果的かつ効率的な管路の更新を計画的に進めていきます。

▽下水道管路の特別重点調査を実施しています
水道局では、埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受けて、3/18に国土交通省から発出された「下水道管路の全国特別重点調査」の実施要請に基づき、調査を実施しています。詳細は市HPをご確認ください。

■水道豆知識
▽水道管(配水管)は長い!
旭川市の水道管を全てつなげると約2,275kmになります。これは直線距離にすると、なんと旭川市から沖縄県までの距離と同じくらいです!

▽水道管の素材は何で出来ている?
現在、新しく布設している管は写真右のポリエチレン管と冒頭の写真にあるダクタイル鋳鉄管を使用しています。

▽水道水をおいしく飲むには? 試してみて!
10~15℃に冷やして飲むのが一番おいしく感じると言われています。塩素の臭いが気になる場合は、やかんや鍋などに水を入れ、ふたを開けて5分ほど沸騰させると減少します。さらに、レモンを加えると酸が塩素を中和し、ほんのりレモン風味でおいしく飲むことができます。

詳細:水道局総務課
【電話】24-3160