くらし 〔水で人と自然をつなぐ〕令和6年度企業会計決算

■企業会計について
企業会計の決算は、施設の維持管理など日常の営業活動に要した収入と支出を示す「収益的収支」と、施設の建設や改良に要した収入と支出を示す「資本的収支」に分かれています。
また、各事業に関わる施設の整備や維持管理などの費用は、水道料金・下水道使用料が主な財源となっています。
なお、企業会計決算書についての詳細は、北見市ホームページをご覧ください。
【URL】phttps://www.city.kitami.lg.jp/administration/life/detail.php?content=7280

■水道事業会計「安全で良質な水道水を」
◇収益的収支(税抜き)

主な収入は、利用者の皆さんからの水道料金です。支出の主なものは、原水の処理費用や減価償却費などです。収支差引は、1億7,011万円の純利益となりました。

◇資本的収支(税抜き)

老朽化した配水管や留辺蘂町の浄水場膜ろ過ユニットの更新などを実施しました。
※令和6年度の建設改良費は令和7年度以降に、収益的支出の減価償却費として、分割して計上(原価に算入)します

◆水道事業の経営課題
▽〔老朽化の状況〕水道管の老朽化度合(管路経年化率)と更新率の推移

A:北見市は全国平均よりも老朽化(折れ線グラフ)が進んでいるんだね。
B:水道管の老朽化に対して、新しい管への更新が間に合っていないんだ。更新にはたくさんの費用がかかるから、今よりも多くの利益を出さなければならないんだよ。

A:新しい管への更新はどのくらい間に合っていないの?
B:令和6年度を見ると、老朽化が前年度から約1.8%進んでいるのに対して、新しい管に更新できたのは約0.4%(棒グラフ)だけなんだ。

▽〔経営課題〕収入に対する借入金残高の割合が高い

A:借入金の割合は全国平均と比べてなんでこんなに多いの?
B:北見市は広大な面積の中に多くの施設があることや、災害に備えて浄水場の耐震補強や送水管の複数化などに取り組んできたから、他の市と比べて借入金が多いんだよ。

A:どうやったら全国平均との差を縮めることができるの?
B:料金収入などの借入金以外の財源で老朽化施設を更新していけばいいんだよ。

■下水道事業会計「清潔で快適な生活を」
◇収益的収支(税抜き)

下水道では、汚水の処理と雨水の処理を行い、汚水の処理は皆さんからの下水道使用料で、雨水の処理は一般会計からの負担金で賄われています。支出の主なものは、施設の維持管理費や減価償却費などです。収支差引は、2億7,733万円の純利益となりました。

◇資本的収支(税抜き)

老朽化した下水道管の改築更新を行ったほか、北光中継ポンプ場の設備更新などを実施しました。
※令和6年度の建設改良費は令和7年度以降に、収益的支出の減価償却費として、分割して計上(原価に算入)します

◆下水道事業の経営課題
▽〔老朽化の状況〕下水道管の老朽化度合(管渠老朽化率)と改善率の推移

A:下水道管の老朽化(折れ線グラフ)が全国平均よりも進んでいるけど大丈夫なの?
B:新しい管に替えるためにはたくさんの費用がかかるから、定期的に管を清掃するなどして長く使えるようにしているんだよ。

A:管渠改善率(棒グラフ)が0.2%だけど、これは良いの?それとも悪いの?
B:古い管を更新できたのが全体の0.2%ということで、このペースでは全ての管を更新するのに500年も必要になるんだ。

▽〔経営課題〕支払能力(流動比率)が低い

A:資金残高(棒グラフ)も流動比率(折れ線グラフ)も徐々に下がってしまっているね。
B:下水道事業は制度上、借入金を財源にして更新事業をするんだけど、中には借入できないものもあって、手元の資金が少なくなっているんだ。物価高騰によって支出が増えているのも原因だね。

A:このまま資金が減り続けてゼロになったらどうなるの?
B:借入金の貸し手側から返済能力を厳しく審査されるから、使用料を改定するなどして、資金回復の目途を示さないと、更新事業ができなくなってしまうんだ。

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詳細・問い合わせ先:上下水道局経営企画課
【電話】25-1119