子育て 「こども・若者が自分らしく将来にわたって幸せに」岩見沢市こども計画ができました(1)

計画期間:令和7年度から11年度(5年間)
市はこれまで、平成27年度に第1期、令和2年度に第2期の岩見沢市子ども・子育てプランを策定し、さまざまな視点から子育て支援に取り組んできました。
市はこのたび、令和7年3月に終了した第2期プランを継承した〝岩見沢市こども計画〟を新たに策定しました。今月は、この計画の概要をお知らせします。

○76.1MHz FM HAMANASU JAPAN
市職員が出演して紹介します
5月9日(金)午後5時40分

○計画策定までの経過
国は、令和5年4月に〝こども基本法〟を施行し〝こども家庭庁〟を発足しました。
こども基本法に基づく国の基本的な方針などを定めた〝こども大綱〟では、これまでの子育て支援のほか、青年期の若者に対する支援やこども・若者の権利保障、こども・若者の居場所づくりなど、支援対象の拡大や新たな支援内容が盛り込まれています。
市は、新たな計画を策定するに当たり、学識経験者や教育・保育・子育て支援関係者、公募で選ばれた市民で組織する〝子ども・子育て会議〟で議論を重ね、意見をいただきました。
この意見やこれまでの取り組み、こども基本法の内容を踏まえ、市民の皆さんの意見を取り入れながら、新たに学童期、思春期、青年期における支援、母子保健を含む成育医療やひとり親家庭に関する支援を加えた〝岩見沢市こども計画〟を策定しました。

○これまでの主な取り組み
令和4年度:
・ファミリー・サポート・センターでの病児・病後児保育の開始
令和5年度:
・幼稚園の認定こども園への移行
・こどもの医療費助成の対象年齢拡充
入院…中学3年生まで→高校3年生まで
通院…小学6年生まで→高校3年生まで
令和6年度:
・こどもの医療費助成の所得制限の撤廃
・こども家庭センターの設置

■計画の基本理念と三つの基本目標
◆〔基本理念〕ひとの絆で紡ぐ笑顔の輪~こどもをまんなかに~
こどもの笑顔は、健やかな成長の証です。にこにこと笑うこどもをまんなかにした毎日を想像してみてください。その笑顔は、子育て中の保護者へ、若者へ、子育てを応援する人へ、地域の人へと、まち全体に広がっていきます。
こどもをまんなかにして、さまざまな年代、立場の人が幸せな気持ちになって、笑顔になる。笑顔の輪は絆を深め、みんなの幸せを紡いでいく。それが、岩見沢市が目指すまちの姿です。

○〔基本目標1〕こども・若者の権利保障の推進とライフステージを通した支援の充実~だれもひとりにしない~
現在、生きづらさや困難を抱えるこども・若者の問題が深刻化しています。どのような環境に生まれ、暮らしていても、こども・若者が未来への希望を失うことなく、助け合いながら育ち暮らせる環境をつくることが重要です。そのため、こども・若者の権利に対する理解を深め、すべてのこども・若者が自分らしさを見出し、成長できるよう、環境の整備に努めます。
また、こどもの貧困対策、障がいのあるこども・若者やヤングケアラーへの支援を充実させるとともに、こども・若者を守るための取り組みを推進します。
施策(取り組みの方向性):
・こども・若者の権利の保障
・多様な遊びや体験の充実と居場所の確保
・こどもの貧困対策の推進
・病気や障がいのあるこども・若者への支援の充実
・児童虐待の防止とヤングケアラー家庭への支援の推進
・防犯対策などのこどもを守る取り組みの推進
・子育てにやさしいまちづくりの整備

○〔基本目標2〕ライフステージに応じた切れ目のない支援の充実~生まれる前からおとなになるまで~
子育てはこどもの誕生前から始まっており、乳幼児期の後も学童期、思春期、青年期を経て、おとなになるまで続くという認識の下、ライフステージを通して、社会全体で子育て当事者を支えていくことが大切です。そのため、こども・若者の状況に応じて必要な支援が特定の年齢で途切れることなく、円滑な社会生活が送れるようになるまで支えるよう努めます。
また、青年期における就労を希望する方への支援のほか、自分自身や家族の将来のことを考える機会や環境づくりを推進します。
施策(取り組みの方向性):
〔妊娠前から幼児期まで〕
・切れ目ない保健・医療の確保と相談支援の充実
・こどもの健やかな成長を育むあそびや体験の提供
・幼児期の教育・保育の充実
〔学童期・思春期〕
・教育環境の充実
・健康なからだ、豊かなこころの育ちの支援
・おとなになる前の学びや体験の充実
〔青年期〕
・次代の親の育成支援の充実
・就労支援と雇用安定のための支援

○〔基本目標3〕子育て当事者への支援の充実~地域とつながり、ともに育む~
人口減少、核家族世帯割合の増加などにより、近隣の住民同士のつながりなど、地域の中でこどもを見守り、子育てをサポートする機能が弱くなっています。そのため、子育て当事者が経済的な不安や孤立感を抱いたり、仕事との両立に悩んだりすることなく、また過度な使命感や負担を抱くことなく、自己肯定感とゆとりを持ってこどもに向き合えるような環境づくりに努めます。
また、子育てや教育に関する経済的な支援や男性の家事・育児の参加、ひとり親家庭への支援などを推進します。
施策(取り組みの方向性):
・妊娠から子育て、教育・保育に関する経済的負担の軽減
・地域子育て支援、家庭教育支援の推進
・共働き、共育ての推進
・ひとり親家庭への支援の充実
・こども・子育て情報発信の充実