くらし 【男女共同参画コーナー】ひゅ~ら〜Human Love〜

■誰もが「使いやすい」から誰もが「生きやすい」社会へ
物理的なバリア(障壁)を取り除くことにとどまらず、“こころのユニバーサルデザイン“を始めてみませんか?

◇バリアフリーとユニバーサルデザイン
「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」という言葉を耳にしたことはありませんか?どちらも、誰もが安心して暮らせる社会を目指す大切な考え方ですが、意味や取り組みの方法には違いがあります。
バリアフリーは、主に高齢者や障がいのある方が生活する上で感じるバリア(障壁)を取り除き改善していく考え方です。車椅子利用者のために段差にスロープを設けたり、視覚障がいのある方が安全に歩行できるように点字ブロックを設けたりするなどがその例です。
一方でユニバーサルデザインは、年齢、性別、障がいの有無、国籍などに関係なく、すべての人が使いやすいよう、はじめから設計する考え方です。自動ドアや、押しやすい大きなボタン、誰でも使える多目的トイレなどが代表例で、特定の人に合わせるのではなく、みんなにやさしく、使う人が自由に選べるように環境を整える概念です。

◇こころのユニバーサルデザイン
こうした「使いやすさ」に加えて、今、私たちに求められているのが「こころのユニバーサルデザイン」です。見た目では分からない障がいのある方、外国から来た方、認知症の方、育児や介護で不安を抱える方など、周囲から気づかれにくい困りごとにも心を配る姿勢のことを指します。
大切なのは、「この人はきっと困っているに違いない」と決めつけて行動するのではなく、「お手伝いしましょうか?」と、まずは一声かけることです。その上で、相手に合わせた言葉遣いや行動をとり、違いを自然に受け入れる心を持つこと。何より、「助ける・助けられる」という関係でなく、お互いを尊重し合う社会を目指していくことが、私たち一人ひとりに求められています。
「みんなにやさしい」は「誰かのため」にとどまらず、自分も暮らしやすい社会をつくることに繋がります。

問合せ:網走市男女共同参画プラン推進会議編集委員