- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道美唄市
- 広報紙名 : 美唄市広報「広報メロディー」 2025年3月号
■市への移転構想についての説明
令和5年4月14日に、独立行政法人労働者健康安全機構北海道せき損センター(以下「せき損センター」)より、札幌市近郊へ移転を検討していることについて、以下のとおり説明を受けました。
建物の老朽化が進み、患者や職員の安全確保の観点から早急な建替えが必要なため、独立行政法人労働者健康安全機構(以下「機構」)としては、令和6年度中に移転に関する方向性を確定させたいと考えており、移転後の美唄市の地域医療の維持に向けた課題整理と解決のため、具体策の協議を早急にすすめたい。
主な移転理由:
(1)冬期間、天候不順により患者搬送ができない頻度が多いこと
(2)重篤な合併症患者の搬送先となる医療機関(岩見沢、砂川)と距離があること
(3)再生医療を行うために連携が必要な大学病院が遠いこと
■現在も協議をしています
せき損センターの存続に関しては、国や北海道と情報共有を図りながら協議を継続中です。現時点で機構から示さされた移転理由について、市では札幌市近郊への移転より、本市に存続して医療を行う方がメリットがあると考えており、この点についてしっかりと機構へ提示した上で話し合いをすすめています。
今後も、患者さま一人一人のことを考えながら、どのような形で地域医療を維持していくのかという視点を持ちながら引き続き建設的な議論を続けていくとともに、市議会や北海道せき損センターの存続を求める委員会(委員長:古谷野氏)と協力し、全力で取り組んでまいります。
■これまでの対応経過
◇令和3年6月
市立美唄病院建替え計画を取りまとめるにあたり、せき損センター存続が前提の建替え計画となるため、板東前市長が機構を訪問し「北海道せき損センターの存続について」の要望書を提出。新病院建設の進捗(しんちょく)説明とせき損センターの建替えを検討する際は現地建替えとするよう要望。
◇令和5年4月
せき損センター院長が市役所に来庁。板東前市長へ札幌移転について、口頭で説明。
◇令和5年7月
せき損センター院長が市役所に来庁。桜井市長へ札幌移転について、口頭で説明。
◇令和5年8月
機構理事ほかが市役所に来庁。せき損センター移転の必要性について、資料に基づき説明。
◇令和6年2月
桜井市長・楠副議長・古谷野委員長ほかが機構を訪問。「北海道せき損センターの存続を求める要望書」および「署名簿」を理事に提出。
◇令和6年7月
・桜井市長ほかが機構を訪問。令和6年4月に新しく就任した理事長を訪問し、移転について意見交換。
・機構理事ほかが北海道せき損センターの存続を求める委員会を訪問。2月に提出した要望書に対して回答。
・桜井市長・谷村議長・古谷野委員長ほかが厚生労働省を訪問。「北海道せき損センターの維持・存続を求める要望書」を厚生労働大臣に提出し、存続に向けた市の対応経過説明と意見交換。
◇令和6年10月
・機構理事ほかが市役所に来庁。せき損センターの将来構想について説明。
・桜井市長より、互いの組織上層部において議論をすすめることを提案。
◇令和6年12月
・機構理事ほかが市役所に来庁。機構による南空知医療圏の地域医療体制確保へ支援案を提示。
・桜井市長・谷村議長・古谷野委員長ほかが厚生労働省を訪問。新たに着任した大臣へ、「北海道せき損センターの維持・存続を求める要望書」を再度提出し、存続に向けた市の対応経過説明と意見交換。
問合せ:健康推進係
【電話】62-1173