- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道滝川市
- 広報紙名 : 広報たきかわ 令和7年8月号
■体験 介護の現場のいま
今回、市内介護施設「土筆(つくし)の郷(さと)」にご協力いただき、グループホームと小規模多機能型居宅介護施設で、介護の仕事を体験してきました。
体験してきました!
広報職員 吉田
1 インカムでの情報共有
土筆の郷では、職員がインカム(無線通信機)を着けて仕事をしています。
インカムを使うことで、職員同士が迅速に情報伝達を行うことができるほか、離れた場所にいる職員を応援に呼ぶ際、大声を出さずに済むというメリットがあります。
また、大声を出さずに済むことで、利用者のプライバシーが守られたり、利用者同士の交流の妨げにならずに済んだりすることができます。
2 介護ロボットhug(ハグ)
介護をサポートするロボットhugは、今まで人力で利用者を支え立ち上がらせていたものを、簡単なボタン操作で立ち上がらせて、移動することができます。
hugは、職員の身体的負担の軽減だけではなく、利用者の「職員に迷惑をかけてしまう」といった精神的負担の軽減にもつながっています。
hugを使えば、体の負担なく大柄な人も持ち上げることができます。
・男の人も安定して持ち上げられます!
・私たちの仕事は、利用者さんが、1日でも楽しく過ごせるように介護をするやりがいのある仕事です。
介護リーダー 渡部哲也さん
3 レクリエーション
レクリエーションは、利用者の身体機能の維持・向上を目指すほか、気持ちのリフレッシュも行うことができます。
土筆の郷では、その日集まった人がやりたいことを相談して、何をするか決めている日もあります。
今回は、合唱の時間に参加させていただきました。
合唱は、利用者が歌唱ノートに書かれている曲の中から選曲し、音頭を取って、職員と一緒に元気に歌っていました。
レクリエーションの種類はほかにも数多くあり、書道家の先生を招き書道をしたり、時には外出してお花見に行ったり、利用者に楽しんでもらえる催しを行っています。
職員は、レクリエーション中に利用者に声がけを行ったり、脱水症状にならないように気にかけ、こまめに飲料を配ったりするなど、利用者の健康状態への配慮も欠かせません。
・利用者同士で歌ったり、お話をしたりすることができて、楽しいです。
利用者 伊藤シズ子さん
◇体験を終えて
今回の体験で、初めて介護の現場に入りました。
実際に見て印象的だったのは、職員と利用者さんとの関係がとても温かく、笑顔があふれる明るい雰囲気だったことです。
また、介護ロボットが導入されており、初心者の私でも簡単な操作で安全に立ち上がらせて移動介助ができ、体への負担も少なく安心して取り組めました。
利用者さんから「ありがとう」と言ってもらえたことが心からうれしく、介護の仕事の魅力を実感することができました。
■介護の仕事が気になる方・学びたい方へ。まずは入門。
◇介護BEGINNER’S(ビギナーズ)講座
介護未経験者向けに、介護の基礎知識と演習を通して、楽しく学べる講座です。
日時:8月30日(土) 9時30分~16時
場所:滝川市民交流プラザ
対象:市内在住もしくは、市内へ通学・通勤されている中学卒業以上の方
定員:20人
料金:無料
申込:8月22日(金)までに、二次元コードまたは、滝川市社会福祉協議会(【電話】24-8640)までお申し込みください。
※二次元コードは本紙をご覧下さい。
内容:
・講義
(1)介護に関する基礎知識 介護の基本
(2)介護に関する基礎知識 高齢者虐待等
(3)介護の基本と老化の理解
・講義・演習
(4)認知症の理解
・演習
(5)基本的な介護の方法
希望者は、介護の現場見学も行えます。
◇介護の資格
介護にはさまざまな資格があります。左記の研修・資格をどれか1つでも取得すると、通所・居住・施設系サービスから訪問系サービスまですべての業務を行うことができます。
※施設や業務内容によっては、これらの研修未受講・資格がなくても介護の仕事ができます。
また、介護の仕事をしていく中で資格を取得し、キャリアアップしていくことも可能です。
◇介護の資格取得を支援します
介護資格取得支援事業
市では「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」の資格取得費用を助成しています。
各研修1人につき最大4万円
申請は、令和8年3月31日(火)まで
問合先:介護福祉課
【電話】28-8026
■7Kな介護
介護の仕事には、「希望」「期待」「感謝」「感動」「感激」「可能性」「快適」といった虹の7Kが詰まっています。
利用者との深い信頼関係の中で得られる喜びや、人を支えることで自分自身も成長できるやりがいのある仕事です。
無資格から始めても経験を積んで資格取得・キャリアアップが可能で、将来性も期待できます。
少しでも興味があれば、まずは一歩を踏み出してみませんか