くらし [特集]北広島の新たな顔づくり~JR北広島駅西口周辺エリアがこう変わる~(1)

市では駅西口周辺エリア活性化計画で掲げたまちの課題への対応や目指すまちの姿を実現するため、さまざまな整備を行っています。現在取り組んでいる計画の概要や整備内容などをお知らせします。

◆北広島団地の造成
北広島団地地区は昭和45年から当時の過密化傾向である札幌圏の人口・産業を緩和することを目的に、道営団地として造成されました。急激に人口が増加した北広島団地地区ですが、時代の変化に伴い、人口減少率と高齢化率が市内で最も高く推移しています。

◆にぎわいと交流を生む拠点へ
人口減少が進むなか、将来にわたり持続可能な都市経営を図るため、JR北広島駅周辺エリアで長らく高度利用されていない土地や未利用市有地を有効活用したにぎわいづくりにぎわいと交流を生む拠点へが課題となっていました。
これらを踏まえ、官民連携プロジェクトとして、北広島の顔となるにぎわいと交流を生む拠点づくりが始まり、3月には第1弾プロジェクトである複合交流拠点施設の開業を迎えることとなりました。

◆駅西口周辺エリア活性化までの軌跡
◇平成30年
・12月…立地適正化計画を策定し、JR北広島駅周辺を都市機能誘導区域に設定

◇令和元年
・8月…土地の活用策について、民間事業者へサウンディング型市場調査を実施
・12月…公募型プロポーザル方式で駅西口周辺エリア活性化に係るパートナーを選定

◇令和3年
・3月…株式会社日本エスコンとパートナー協定を締結
・4月…全体の整備方針やコンセプトをまとめた駅西口周辺エリア活性化整備計画を策定
・1月…具体的な整備内容をまとめた市有地A個別事業計画を策定し、土地利用のため駅前西口公園を廃止

◇令和4年
・7月…複合交流拠点施設の工事着工(第1段プロジェクト)

◇令和5年
・3月…駅前広場のシャトルバスや乗降場、バスシェルターの供用開始、北海道ボールパークFビレッジの開業
・9月…複合交流拠点施設の名称が「トナリエ北広島」に決定

◇令和6年
・10月…ゲートパーク・歩行者デッキの整備着工

◇令和7年
・2月…ゲートパーク・歩行者デッキの完成
・3月…トナリエ北広島の開業

■エリア全体の価値を高める
◆官民連携のまちづくり
行政のみで開発するのではなく、パートナー企業の株式会社日本エスコンが持つ民間企業ならではの知見を生かすことで、多様化する市民ニーズにアプローチし、スピード感を持って開発を行っています。
また、開発に伴う行政手続きなどは、市がサポートすることで迅速に進められるなど、それぞれが持つ強みで相互を補完し合うことが、官民連携の大きなメリットです。
今後は、施設や広場などの整備のみで終わるのではなく「多くの人にとって自由に使い過ごすことのできる交流の場」となるよう、新たに生み出された空間をより柔軟に使うための取り組みを行い、駅西口周辺エリア一体で持続的なにぎわい・魅力づくりを推進していきます。

◆第1段プロジェクトの開発内容
◇安全性・利便性・快適性を向上
・歩行者デッキ
・バスシェルター(上屋)
・シャトルバス乗降場

(効果)
・天候の影響を受けることなく、歩行者が快適に移動できる駅前空間を創出
・北海道ボールパークFビレッジへのアクセス機能の強化

◇にぎわいや交流の創出
・複合交流拠点施設トナリエ北広島

(効果)
ホテル利用による駅前の滞留を促すほか、飲食店などの整備で市外からも集客し、周辺既存施設を含めた駅前の活性化

◇多様な過ごし方ができる憩い空間
・ゲートパーク(駅西口広場)

(効果)
道路の一部を広場に変更することで、憩いや滞留空間を創出