- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道知内町
- 広報紙名 : 広報しりうち 2025年4月号
■出石の桜と植樹記念碑
道の駅しりうちの裏側の知内川沿いにある堤防には、春になるとたくさんの桜が咲きます。
この桜は昭和61年(1986)に青函トンネルの貫通を記念して植えられたもので、旧華族で組織される親睦団体、霞会館から贈られた血脈桜(松前早咲)と紅豊(べにゆたか)です。トンネルを抜けてきた列車から見える場所に、ということでこの場所が選ばれました。植樹祭では湯の里町内会・湯ノ里小学校の児童らが600本を植樹しました。津軽海峡線はその2年後に開通しています。
植樹とともに記念碑も建てられました。碑には「昭和六十一年春建立社団法人霞會館理事長竹田恒徳」、反対側には「青函トンネルは昭和二十一年に調査が始められて以来…世界最長の海底トンネルが昭和六十年に貫通したことにより、青森・函館間の大幅な時間短縮と輸送能力の大幅な増加を来し…依ってこの工事に携わった多くの方々の努力と功績を称える為、ここに植樹をして後世に伝承する」とあります。
現在では新幹線が開通し、さらに短時間で行き来ができるようになりました。桜の木も大きく育ち、訪れる春を待ちます。