くらし 【特集】安全な冬を迎えるために~実践すべき4つの備え~
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道上ノ国町
- 広報紙名 : 広報かみのくに 令和6年11月号(No.759)
冬に大きな地震が発生すると、強い揺れや津波の被害に加え、雪や寒さによる二次被害が起こることもあります。冬の地震は特に危険といわれているため、本格的な冬を迎える前に本特集で対策を講じましょう!
■雪への対策
◇避難口の確保や落雪による家屋の倒壊や事故を防ぐため、屋根の雪下ろし、玄関や家の周りのこまめな除雪をしておきましょう。
※屋根の雪下ろしをする際は、以下のことに注意してください。
(1)家族や近所の方に声をかけて複数人で行うようにする。
(2)はしごの固定または靴やはしごに滑り止めをつけるなどの工夫をする。
(3)万が一に備えて、命綱やヘルメットを装着する。
(4)建物のまわりに雪を残した状態で雪下ろしをする。
(5)屋根の雪がゆるむ晴れの日は特に注意する。
◇冬の避難は、路面の積雪や凍結、吹雪の影響で時間がかかります。
事前に避難場所や避難所までの経路を確認しておきましょう。
また、積雪時に避難経路を実際に歩いてみて、経路に障害となるものがないかも併せて確認してください。
避難の際は、移動中に転倒して負傷しないよう、路面状況を確認して慌てずに避難しましょう。
◇運転中に車が雪に埋まった場合は、エンジンを切ってください。防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが埋まらないように定期的に除雪し、窓を少し開けて換気しましょう。
※マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こす可能性があります。
■寒さへの対策
冬の地震で電気やガスが止まった際は、低体温症に注意が必要です。暖房器具が使えなくなったときのために、ポータブルの暖房器具を用意しておくと安心です。また、避難に備えて防寒グッズをまとめておき、いつでも持ち出せるようにしておきましょう。
◇防寒グッズの一例
・防寒着
・毛布
・使い捨てカイロ
災害備蓄品や非常用持ち出し品についてはこちらから(広報3月号 特集)
※本紙掲載の二次元コードからご確認ください。
■火災への対策
暖房器具の利用が欠かせない冬場に地震が発生すると、火災のリスクが高まります。火災が起きないようにする、火災が起きてもすぐ消火できるようにすることが大切です。
暖房器具の周辺を整理整頓し、燃えるものを置かないようにしてください。
また、万が一、暖房器具の転倒や倒れた家具などに引火したときに備えて消火器の設置を検討し、設置する際は使用方法を確認しておきましょう。
暖房器具に転倒時の自動停止機能があっても、停電が復旧したときの再起動や漏電が原因で出火する通電火災にも注意が必要です。
避難する際は、ブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉めましょう。
■感染症への対策
冬は、風邪やインフルエンザなどが流行する時期です。避難所など、人が密集するような場所では特に感染拡大が懸念されますが、災害時は避難をすることが原則です。
避難時に備えて感染症対策用品や衛生管理用品を準備しておきましょう。
◇感染症対策用品の一例
マスク、体温計、手指の消毒液など
◇衛生グッズの一例
上履き(スリッパや靴下など)、ゴミ袋、石鹸、ウェットティッシュなど
■雪の情報を収集しましょう!
気象庁ホームページでは、「今後の雪」の情報を提供しています。
このコンテンツでは、積雪の深さと降雪量の分布について、24時間前から現在までの状況および6時間先までの予測を一体的に確認できます。
これまでの積雪と今後の雪に関する情報として、避難経路の確保などに活用してください。
※この記事は、以下をもとに作成しました。
・気象庁「防災メモ~冬の大地震に備えて~」
(【URL】https://www.data.jma.go.jp/wakkanai/jisin/bmemo/bmemo202212.pdf)
・青森地方気象台「あおもりゆきだより2023第1号話題2」
(【URL】https://www.data.jma.go.jp/aomori/pub-relations/pdf/yuki/yuki2023 01b.pdf)
・北海道オープンデータ CC-BY4.0